2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K20367
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西田 倫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50748902)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 凝集塊 / 線維芽細胞 / 毛 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、線維芽細胞を非接着培養皿を用いて培養し、細胞凝集塊を形成すると細胞がある程度未分化な状態に変化し、毛包誘導能を獲得することが報告されている。また、Embryonic stem cell (ES cell)の凝集塊では、その大きさによりその分化の方向性が影響されることが報告されている。そこで、本研究では、線維芽細胞凝集塊による毛髪誘導の臨床応用を前提に、凝集塊をどのような状態で作成し、移植するのが適しているのかを検討するため、その大きさによる未分化マーカーの発現変化を検討し、実際にin vivoへの移植実験を行うことで、その毛包誘導能の効率を検討することを目的とする。また、凝集塊を作ることで、なぜ細胞が未分化な状態に近付くのメカニズムにせまる。本年度は、3段階の大きさの違う凝集塊を作成し、移植実験を行い、その発毛プロセスを比較検討して、解析の途中である。また凝集塊自体のreal time PCRと多重免疫染色を行い、各遺伝子発現及びたんぱく発現を比較検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
移植実験にも成功しており、予定通り順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた検体を組織学的に検討予定である。
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Causes of Carryover |
マウス購入が予定より少なく抑えられたことと、免疫染色の抗体を次年度購入のため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に免疫染色に使用する抗体を購入予定である。
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