2017 Fiscal Year Research-status Report
AMPによるミトコンドリア機能の変化とマウス心肺停止モデルへの作用の研究
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16K20394
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
近藤 豊 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90642091)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 心肺停止 / ミトコンドリア / 人工冬眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
AMPを投与することは、脳神経培養細胞においてミトコンドリアの機能を抑制することがわかった。また脳神経培養細胞にトランスフェクションさせてカルシウムの細胞内への流入を調べたところ、AMP投与では濃度依存的にカルシウムの流入を抑制していた。ミトコンドリア機能の活性化にはカルシウムの流入が関与していると考えられているため、この現象はミトコンドリア機能を抑制するという仮説を間接的に裏付けるものであった。またマウスにAMPを投与し、人工冬眠が誘発されることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
培養細胞を用いた研究については概ね結果が出て来ている。しかしながら心肺停止モデルマウスの作成は前年に引き続き困難であったため、盲腸結紮穿孔による敗血症モデル、もしくは熱中症モデルマウスに変更してAMPの予後改善効果の有無を検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
盲腸結紮穿孔による敗血症モデル、もしくは熱中症モデルマウスを利用してAMPの予後改善効果の有無を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
マウスの実験が進んでいないため購入をしなかった。来年度に使用予定である。
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