2016 Fiscal Year Annual Research Report
幹細胞様腫瘍血管内皮細胞の同定とがん微少環境における役割
Project/Area Number |
16K20407
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
ハビバ ウンマ 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 研究員 (40755914)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 血管新生 / ALDH / 幹細胞 / 血管内皮 |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍血管内皮が正常血管内皮細胞と異なることが知られている.近年申請者の共同研究者らのグループでは腫瘍血管内皮細胞の中に幹細胞様性質を持つ集団が存在すること,特に最近がん幹細胞マーカーとして広く用いられているAldehyde dehydrogenase (ALDH) の活性が高い集団があることを見出した. そこで本研究は,口腔がんなどの悪性腫瘍における血管新生において幹細胞様腫瘍血管内皮が果たす役割を明らかにすることを目的とし, ALDH陽性腫瘍血管内皮細胞を分離し,それらの機能解析を行うこととした.平成28年度は, 幹細胞様腫瘍血管内皮の生物像を解明することを目的とし, ALDHの遺伝子発現および酵素活性が亢進している腫瘍血管内皮細胞を幹細胞様集団として分離し, それらの性質を解析した.ALDEFLUORキット (StemCell Technologies, Durham, NC, USA) を使用しALDH活性を測定した. ALDH high/ ALDH lowの腫瘍血管内皮をそれぞれ分離しそれぞれの集団(ALDH high TEC /ALDH low TEC) の性質を比較した.ALDH high腫瘍血管内皮細胞はALDH lowの腫瘍血管内皮に比較してALDHのほか,CD90,CD105,IL-6などの幹細胞マーカー遺伝子の発現が高いことが見出された. また,増殖能,遊走能,管腔形成能について比較したところ,ALDH high 腫瘍血管内皮細胞は遊走能,matrigelにおけるin vitro 管腔形成能がALDH lowの腫瘍血管内皮よりも高く血管新生能が高いことが示唆された.
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[Journal Article] Aneuploidy of a murine immortalized endothelial cell line, MS12017
Author(s)
2.Hida K ,Maishi N, Muhyia Annan D, Kondoh M, Hojo T, Habiba U, Ohga N, Ishikawa K, Sato M,Torii C, Yanagiya M ,Morimoto M, Hida Y, Shindoh M
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Journal Title
Journal of Oral Biosciences
Volume: 59
Pages: 50-54
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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