2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of mild to moderate OSA on short-term blood pressure fluctuations during sleep and the effects of OA
Project/Area Number |
16K20488
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
林 奨太 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50769784)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 睡眠医学 / 歯科医学 / 睡眠時無呼吸症 / SAS / OSA / 血圧変動 / いびき / 口腔内装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
軽度~中等度OSAが睡眠時の短期血圧変動に及ぼす影響およびOAによる影響を本研究では解明することを試みた。現在閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の重症度はポリソムノグラフィー(PSG)で診断され、その間、患者は一晩に20個以上の生理学的センサーでモニターされる。これらのセンサーは患者を煩わせることが多く、患者の睡眠やOSAに影響を及ぼす可能性がある。 本研究の過程で、患者のいびき音を分析してOSAの重症度を検出する方法を検討することを目的とした。患者のベッドサイドに設置したマイクを用いて、22名の参加者のいびきと呼吸音を、PSGを同時に受けながら記録した。いびきと呼吸音からいくつかの特徴量を調べ、いびきエピソードの前の1時間の間に無呼吸と低呼吸が起こった回数として定義されたいびき特異的無呼吸・低呼吸指数(ssAHI)との相関を調べた。 統計解析の結果、ssAHIはメル周波数ケプストラム係数(MFCC)および音量情報(VI)と正の相関があることが明らかになった。クラスタリングの結果、軽症いびき音エピソードと軽度OSA患者のいびき音エピソードは主にクラスター1に分類された。クラスタリングの結果、重症いびき音エピソードと重度OSA患者からのいびき音エピソードは主にクラスター2に分類された。 今回同定したいびき音の特徴は、OSAの重症度を判定する可能性を秘めていた。 この結果はCOVID-19の世界的影響により本年度末には間に合わなかったが、令和2年4月に論文として広く公開することができた。 今後本研究結果を基にしてOSAの睡眠時の短期血圧変動に及ぼす影響をより詳しく解明し、その成果を社会に還元していきたい。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] いびき音解析による閉塞性睡眠時無呼吸症重症度判定の新たな指標について2019
Author(s)
林奨太, 玉岡明洋, 立石知也, 藤江俊秀, 稲葉雄一郎, 鈴木康弘, 上里彰仁, 治徳大介, 秀島雅之, 中村周平, 飯田知里, 石山裕之, 室田勇騎, 半田伊吹, 宮崎泰成
Organizer
日本睡眠学会第 44 回定期学術集会 2019