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2017 Fiscal Year Research-status Report

インプラントの早期機能、長期的維持を可能にする新規表面処理法の開発

Research Project

Project/Area Number 16K20506
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

大城 和可奈  九州大学, 大学病院, 医員 (00757990)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywordsカルシウム水熱処理 / チタンインプラント
Outline of Annual Research Achievements

歯科用チタンインプラントにおいて, 歯肉貫通部での口腔粘膜上皮による封鎖は, 細菌などの侵入を防ぐためインプラント治療成功への重要な要因と考えられる. しかしながらチタン-上皮間の封鎖性を高める有効な手段は未だ確立されていない. そこで我々は細胞接着において重要なカルシウムをチタン製インプラント表面に水熱処理を用いて修飾し、以下のような実験をおこなった.
1) PIEの接着構造;Ca-Ht群においてのみ埋入1週間後より, Ln陽性の新生上皮がインプラント表面に沿って観察された. また4週間後において比較群が根尖側2/3に限局していたのに対し, Ca-Ht群では界面全体に認められた. 2) HRP滴下実験;歯肉溝から根尖側へとインプラントとPIEの界面に沿ったHRPの侵入は, Ca-Ht群では比較群より明らかに抑制された. 3) Ca-Ht群では細胞の接着能が比較群より明らかに向上しており, その一因として接着関連タンパクの発現と細胞骨格の発達が観察された.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

in vivo実験では1) インプラント周囲上皮(PIE; Peri-implant epithelium)の形態学的な解析, 2) インプラント周囲における上皮封鎖性の定量的な評価をおこなう予定であったが、データが得られず余分な時間がかかった。また体調面から実験に遅れが生じ、目的の結果を得るため1年の延長をおこなった

Strategy for Future Research Activity

本処理における効果が持続出来るかを検証するため, 長期経過のinvivoモデルにて上皮封鎖性を評価する. またin vitro実験にて細胞移動や増殖などの上皮細胞動態の変化を検討するとともに, 本研究でカルシウム水熱処理が接着性を向上させた機序について明らかにする.

Causes of Carryover

前述の通り、体調面と実験結果によってデータ取得に遅延が生じた。そのため実験期間の1年延長をおこなった。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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