2017 Fiscal Year Research-status Report
振動型スプリントによる睡眠時ブラキシズム抑制効果についての研究
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16K20514
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
葭澤 秀一郎 昭和大学, 歯学部, 助教 (60710382)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / バイオフィードバック / 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
睡眠時ブラキシズムは,睡眠中の非機能的な顎運動であり,日中の最大咬合力を超える大きな力を伴うものや,数分間にわたり持続するものがある.その影響は顎口腔系の諸器官に障害をもたらし,患者のQOLの低下を招く一因となる.現在,睡眠時ブラキシズムの治療法は確立されておらず,対処法としてスプリント療法が広く行われている.しかし,睡眠時ブラキシズムを抑制する効果は乏しく,筋痛や顎関節症を持つ患者への効果は低い.そのため根本的な治療法の確立が急務である.本研究では,振動型バイオフィードバックを応用した睡眠時ブラキシズム抑制スプリントを製作し睡眠時ブラキシズムイベントの変化,症状の緩和効果,睡眠構造への影響の検証を行い,臨床的に有効な治療法を確立することを目的としている. 平成28年度には装置の開発を行い、数名に対して使用し、設定の微調整を重ねてきた。 平成29年度は睡眠時ブラキシズム患者と推測される10名の被験者について簡易睡眠装置にて睡眠時ブラキシズムイベント数を同定した.現在,これらの被験者に対し複数通りの振動時間の介入を行い効果について解析している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要の通り,現時点で研究は予定通り遂行されている.
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は収集したデータを統計解析し,装置の睡眠時ブラキシズムへの効果,症状の緩和について,そして睡眠への影響について明らかにする.解析終了後,研究の結果を海外学会発表・論文投稿をすることにより,国内外に本研究の成果を発信し,日本国民の健康維持に貢献する.
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Causes of Carryover |
被験者への謝礼の支払いが次年度へ先送りとなったため、次年度使用金が生じた.
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