2018 Fiscal Year Research-status Report
硬組織再生を目的とした神経堤由来幹細胞の生体内分布解析とその培養方法の確立
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16K20515
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
浦野 絵里 昭和大学, 歯学部, 助教 (20756225)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 神経堤由来細胞 / 軟骨細胞分化誘導 |
Outline of Annual Research Achievements |
P0-Cre/GFP ダブルトランスジェニックマウスの頬髭の毛包から採取し,幹細胞用培地にて増殖させ,液体窒素にて凍結保存させていたGFP陽性細胞を2017年5月に解凍し,増殖させた。これらの細胞を軟骨細胞分化誘導培地にて14日間と21日間培養した。その後,TORIZOLにて回収,-80℃にて凍結保存していた. 軟骨細胞分化誘導培地にて14日間と21日間培養した群とコントロール用培地 (SFMのみの培地) にて14日間,21日間培養した群のTORIZOLにて回収後のサンプルを2019年2月に解凍し,RNA抽出を行った.その後,RT-PCRを行い, Real time PCRにて軟骨細胞分化マーカー (Col 2, Col 10, Aggrecan)の遺伝子発現解析を行った.解析の結果,RNA量は非常に少ない中,GAPDHの発現は認められたが,軟骨細胞分化誘導した群において,軟骨細胞分化マーカーの遺伝子発現は認められなかった.軟骨細胞分化誘導時に細胞をペレット状にして分化誘導を行い,RNA抽出のための回収を行ったが,その際にTORIZOLにて細胞塊を溶解させていたが,アグリゲーションが強く,なかなか溶解せず,TORIZOLによる回収が難しく感じた.私が行った方法が正しくない可能性があるため.通常どのようにして回収しているのか他の研究者へ聴取が必要と考えられる.2018年5月から2019年1月まで産休,育休しており,培養,回収後に継続して解析を行えず,凍結保存期間が長引いたのも原因と考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年6月に息子を出産したため,2018年5月から2019年1月まで産休,育休取得し,現在10ヶ月になる息子と4歳の娘を養育しながらの研究活動を行っており,当初の計画のように実験をうまく行うことができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年,産休,育休に伴う研究費の延長申請を行い,申請を承認していただいたため,延長できた2019年度で今まで遅れている分を積極的に行っていく予定である.P0-Cre/GFP ダブルトランスジェニックマウスの頬髭の毛包から採取し,増殖させたGFP陽性細胞(神経堤由来細胞)の軟骨細胞分化誘導の再検証と頭蓋骨欠損モデルマウスを用いた顎骨再建法の開発に取り組む予定である.
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Causes of Carryover |
2018年6月に息子を出産し,2018年5月から2019年1月まで産休,育休を取得するにあたって,研究費の延長申請届を提出し,承認されたため,次年度使用額が生じた.
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