2019 Fiscal Year Annual Research Report
Biodistribution analysis of neural crest-derived stem cells for hard tissue regeneration and establishment of the culture method
Project/Area Number |
16K20515
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
浦野 絵里 昭和大学, 歯学部, 助教 (20756225)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 神経堤由来幹細胞 / 毛包 / 骨形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者が開発した神経堤由来幹細胞の高純度培養方法による培養により、純度の高い神経堤由来幹細胞の抽出が可能となった。患者個々の欠損形態に沿ったスキャフォールドを作成し、そこに増殖させた神経堤由来幹細胞を増殖させ、個々の患者に合ったテーラーメード型骨造成術を開発すべく、予備実験を行った。コラーゲンコートディッシュ上で高純度培養方法により、毛包内神経堤由来幹細胞を増殖させ、5日間培養した細胞を回収し、Matri gelをスキャフォールドとして、マウス頭蓋骨欠損部に移植した。コントロール群(Matri gel(ー)、増殖した毛包内神経堤由来幹細胞(ー)、BMP-2(ー))、Matri gelのみ群(Matri gel(+)、増殖した毛包内神経堤由来幹細胞(ー)、BMP-2(ー)) 、Matri gelと増殖した毛包内神経堤由来幹細胞群(Matri gel(+)、増殖した毛包内神経堤由来幹細胞(+)、BMP-2(ー)) 、Matri gelと増殖した毛包内神経堤由来幹細胞およびBMP-2添加群(Matri gel(+)、増殖した毛包内神経堤由来幹細胞(+)、BMP-2(+))にて比較検討を行った。 移植後4週目と12週目の変化をμCTにて観察した。移植後4週目のμCTによる観察の結果、どの群においても頭蓋骨欠損部を修復するような硬組織の形成は認められなかった。移植後12週目においても同様の結果であった。この結果から患者個々の欠損形態に沿ったスキャフォールドを作成前に細胞数、スキャフォールドの材料、移植方法について検討する必要があることが示唆された。
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