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2016 Fiscal Year Research-status Report

細菌検査を用いたインプラント周囲炎の治療予後診断法の開発

Research Project

Project/Area Number 16K20532
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

小柳 達郎  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 非常勤講師 (70632173)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywordsインプラント周囲炎治療
Outline of Annual Research Achievements

インプラント治療は欠損補綴の治療法の一つとして、頻繁に活用されるようになり、口 腔機能回復に重要な役割を果たしている。一方で、インプラント治療後のトラブルも増え続けており、なかでもインプラント周囲炎はその頻度が高い。現在、様々な治療法が試みられてはいる が、治療法が確立されているとは言い難い。本研究では、インプラント周囲炎治療を通じて、原 因となる細菌叢と臨床的パラメーターを記録し、細菌叢の変化と治療効果との関連を検討すると 共に、インプラント周囲疾患の診断・治療上の指標となる細菌学的因子を解明し、新たな治療プロトコールを開発することを目的とする。
本年度は10人程度の被験者のインプラント周囲炎、歯周炎部位より、ペーパーポイントを用いて歯肉縁下プラークの採取、歯周組織検査(歯周ポケットの深さ、歯肉からの出血の有無、X線写真上での骨吸収度の測定)を行った。
インプラント周囲炎への関与が示唆される特定細菌のプライマーを用いて、細菌種の有無と量的変化をいくつかのサンプルに関してはreal-time PCR法を使用して調べ、細菌の解析データを収集している。
臨床的な側面からもインプラント周囲炎の治療を模式図に示した通りに進めている。現在、治療前サンプルを採取した被験者においては段階的に治療が終了し、再評価時の臨床パラメーターの記録および細菌サンプルの採取を行っている。何名かの被験者に関しては累積的な治療が終了し、メインテナンスを行うとともにメインテナンス時の細菌サンプルの採取も行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初計画していた通り、今年度は細菌サンプルの採取および臨床データの収集を行い、いくつかのサンプルにおいては細菌の解析データも収集できている。サンプル数は当初予定していた数よりは少ないものの、今後も引き続きサンプル採取は可能であるため、順調に進展していると考えられる。
また、臨床的側面からも何人かの被験者ではすでに累積的な治療が終了しており、こちらも順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画通り、治療前後における細菌データの収集、解析を行った上で細菌学的診断マーカーの検討を行っていく予定である。

Causes of Carryover

当初予定していたサンプルの収集数が予定より下回ったため、解析に必要な物品費に差異が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度、当初計画していた通りのサンプル数を引き続き採取するため、サンプル採取後の解析に必要な物品費として使用する予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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