2016 Fiscal Year Research-status Report
インプラント手術における口底部静脈のリスク評価と動脈走行の予測
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16K20535
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
勝見 祐二 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70600047)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 口底部出血 / 静脈 / 肉眼解剖 / インプラント / 口底部 / オトガイ下静脈 / 舌下静脈 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、下顎骨インプラントおよび口腔外科手術時の血管損傷による合併症の更なる検証と回避を目的に、解剖体を用いてオトガイ下静脈および舌下静脈の肉眼解剖を行い静脈の走行様式と歯種別リスク評価を行うと共に、動脈走行パターンとの関係を理解し、最終的に静脈の走行から動脈の走行様式を予測する手法を確立することである。 H28年度は口底部に分布する静脈の走行様式を理解することを第一目標とした。 静脈の走行とこれまで名称化されていない血管の名称化、静脈のネットワークを理解し走行パターンを作成した。このデータをもとに、H29年度は、静脈走行パターンの報告に関し学会発表、論文作成を予定している。加えすでに確立している動脈の走行パターンとの関連性を調査し最終的な本研究の目標へ進んでいく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H28年度対象とする解剖体9体の肉眼解剖を行い、データ収集を行った。H28年度は口底部に分布する静脈の走行様式を理解することを目標とした結果、静脈の走行とこれまで名称化されていない血管の名称化、静脈のネットワークを理解し走行パターンを作成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
①H29年度は、上記静脈走行パターンに関し学会発表(歯科基礎医学会予定)、論文作成を予定している。加え、すでに確立している動脈の走行パターンとの関連性を調査し最終的な本研究の目標へ進めていく。②H29年度の解剖体9対18側の調査を行いデータ収集する。
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Causes of Carryover |
初年度は肉眼解剖上でデータ取集と調査を中心とした。書籍の購入、学会参加等に使用し、比較的高額な診断用ソフトや実際の患者を想定し試験的に使用する静脈可視化装置の購入も今後精度の良い機械の発売の可能性も期待し見送ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査したデータの診断用ソフトと収集用の機器の購入、学会発表、論文作成の準備を予定している。
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