2018 Fiscal Year Research-status Report
新規 顎関節部治療材 ”ナタデココディスク” の開発
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16K20538
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
吉野 綾 福岡大学, 医学部, 講師 (20570914)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 再建 / 生体材料 |
Outline of Annual Research Achievements |
培養条件、乾燥条件などを変えてシートを作製し、生体材料として必要な条件として以下の4点に着目して評価し、これらについて優位なシートの作製・加工法を確立してきた。 1)膨張して根管壁に密着する ・・・吸水膨張性 2)除去時に破断しない ・・・引っぱり強度 3)貼薬時の薬効が持続する ・・・薬剤徐放性 4)生体に対して有害性がない・・・生体安全性 これをもとに、関節円板をモチーフとしたディスク状の“ナタデココディスク”を調整した。 実際の臨床においては、顎関節強直症の外科的治療例の蓄積を行ってきた。中間挿入物に頬脂肪体を使用した症例を含む臨床例について、国際学会で発表を行った。国内外の学会に参加し、顎関節疾患、再建材料、その他治療法などについての情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ラット顎関節モデルとしての手術手技と、移植手法については試行した。実臨床では、顎関節強直症症例における中間挿入物として生体組織である頰脂肪体を用いて良好な経過を得ることができた。 退職、就職により、研究体制の再構築に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
顎関節強直症における中間挿入物として、実臨床で頬脂肪体を用いて良好な経過を得ている。同じ術野で小さな侵襲で適用でき、生体易害性のない自己組織である頬脂肪体で良好な成績を得たため、中間挿入物として合わせて評価していきたい。顎関節強直症自体は長期間を経て生じるものであり、遭遇頻度の小さい症例であるが、臨床症例の蓄積が重要であるので継続していく。
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Causes of Carryover |
退職、就職により研究体制の再構築に時間を要し、当該年度は活発な活動ができなかったため。
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