2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K20599
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
杉浦 圭 横浜市立大学, 医学研究科, 特任助手 (50771086)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 口腔癌 / リンパ節転移 / 転移前ニッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
舌部分切除後に誘導されるCD11b+細胞の役割に関して、実施計画の通り、舌癌細胞株OSC-19-Luc同所移植ヌードマウスモデルを用いて、マウス舌にヒト由来の舌癌細胞株を移植し、施行中である。移植したマウスはIVIS systemによるライブイメージングシステムにより、舌の腫瘍の増殖及び頸部リンパ節転移の有無をマウスを生かしたまま経時的に評価している。そして経時的に舌及び頸部リンパ節組織を採取している。その後検体をスライスし、抗原タンパクCD11bやLYVE-1(リンパ管内皮細胞のマーカー)でそれぞれ経時的採取した検体を染色することにより、どのタイミングでCD11b+細胞の流入があるか、リンパ管内皮細胞のチューブフォーメンションがなされるかといった内容を解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験計画は期間が必要であり時間が掛かる部分であるが、当初の実験計画で予定していた動物実験を施行している。OSC-19-Lucヒト由来舌癌細胞をマウスの舌に同所移植し、マウスを生きたままIVIS systemによるライブイメージングシステムで原発腫瘍の増殖や大きさ、リンパ節転移の有無を観察しながら、経時的にマウスの舌及び頸部リンパ節の検体の採取を行った。これらは固定されており、スライスを作成して逐次染色していく。傾向を把握の後、次の実験へシフトし仮説に対する裏付けをできるよう施行していく。
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Strategy for Future Research Activity |
OSC-19-Lucヒト由来舌癌細胞をマウスの舌に同所移植してライブイメージングシステムで原発腫瘍の増殖や大きさ、リンパ節転移の有無を観察しながら、経時的にマウスの舌及び頸部リンパ節の検体の採取を行った検体は現在凍結ブロックとなっており保存されている。同検体をスライスし、LYVE-1やD2-40による染色でリンパ管の状態・増殖や、CD11bやCD206などのマーカーによる染色によって単球細胞がどのようにかかわっているかを時系列で解析していく。 上記に加え、転移しにくいとされている癌細胞細胞株を用い、同様の試験を行い、高転移細胞株との違いを検討する。
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Causes of Carryover |
実験はヌードマウスを使用している。同マウスは高価であるため、見込み額は高くなっている。しかし、現在のところ順調に実験が進むことにより同支出が抑えられていると考えられる。加え、低転移細胞株を用いた動物実験も行うため今後そちらに資金は充てられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
これから行われる低転移細胞株を用いた動物実験や必要に応じて高転移細胞株での抗体試薬や実験器具、実験動物の購入に充てる予定である。
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