2018 Fiscal Year Research-status Report
TAMとCSCをターゲットにした口腔癌リンパ節転移に対する新たな治療戦略
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16K20615
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
河野 通秀 東京医科大学, 医学部, 助教 (00421066)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 口腔がん / リンパ節転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、がんの浸潤および転移を促進するだけでなく治療抵抗性にも関与するがん幹細胞(Cancer steam cell: CSC)が、ニッチ内の腫瘍関連マクロファージ (Tumor Associated Macrophage, TAM)が活性化されることによりIL-6およびMFG-E8を発現し、これらがCSCをactivateすることが報告されている。本研究は、TAM 活性因子であるcolony stimulating factor-1(CSF-1)に着目し、CSF-1/CSF-1Rシグナル活性を阻害することで、リンパ節転移抑制効果ならびに抗腫瘍効果につい て検討することである。 本年度は、昨年度に引き続き扁平上皮癌における腫瘍関連マクロファージ(Tumor-Associated Macrophage、TAM)の発現を検証するため、口腔扁平上皮癌の手術切除検体にCD163 の免疫組織化学染色を施し、CD163陽性マクロファージの発現形態、発現頻度、発現意義についておよび、CD44陽性口腔癌細胞との関連性等についても検証をおこなった。 In-vivo実験系では、口腔扁平上皮癌細胞株であるHSC-3ならびにHSC-2でのCD44発現癌細胞およびCD163陽性マクロファージ発現についても検証を行っている。また、これらの細胞株でのcolony stimulating factor-1(CSF-1)発現についても検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
他業務遂行のため、In-vivo実験系における、口腔扁平上皮癌細胞株であるHSC-3、HSC-2でのcolony stimulating factor-1(CSF-1)発現について、ならびにCSF-1R阻害剤を用いたCSF-1/CSF-1Rシグナル遮断解析に関して遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も遅れているin-vitro実験系ならびにin-vivo実験系を遂行予定である。
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Causes of Carryover |
研究遂行に遅れが生じたため、次年度使用額が生じた。 使用計画としては、実験動物購入や試薬購入に充てる予定である。
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