2017 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of cervical lymph node metastasis prediction molecular marker of oral squamous cell carcinoma from saliva
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16K20618
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
菅原 圭亮 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (10506926)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / 唾液 / メタボローム |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究計画では、口腔扁平上皮癌患者の唾液を用いメタボローム解析で頸部リンパ節予測マーカーを探索し、そのマーカーの臨床応用および転移メカニズムの解明が目標である。 唾液は簡便で非侵襲的に採取可能で生体の代謝を反映する試料であり、近年では膵臓がんなどの悪性腫瘍のバイオマーカーとなる代謝物が固定されている。 具体的な研究項目は①血液の代用検体として唾液を用いメタボローム解析を行う、②転移マーカー関連遺伝子の腫瘍組織および正常組織でのコピー数、発現解析、③機能解析による頸部転移のメカニズム解明、の3つである。 本研究期間では、口腔扁平上皮癌患者22例および口腔内に炎症性疾患を有しない21例の唾液を用いてCE-MSメタボローム解析を行った。統計解析にはWilcoxon Rank Sum Testを用いた。その結果、唾液から検出された499のイオン性代謝物のうち、口腔扁平上皮癌と関連する25の代謝物を同定した。Choline, p-Hydroxyphenylacetic acid and 2-Hydroxy-4-methylvaleric acidがP<0.001であった。25の代謝物の中にはリンパ節転移の関連する可能性のある候補代謝物も存在した。特に今回検出された3-Hydroxy butyric acidは現在まで口腔扁平上皮癌での報告はなく、癌の代謝でケトン体の分解よるエネルギー生成が行われたものと考えられる。今後は代謝物の局在を確認することでさらなる検証を行う必要があるが、3-Hydroxybutyric acidは口腔扁平上皮癌において新規バイオマーカーとなりうる可能性が示唆された。
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Research Products
(13 results)