2016 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病原細菌によって誘導される免疫複合体およびエクソソームの関節リウマチへの影響
Project/Area Number |
16K20672
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山川 真宏 広島大学, 大学病院, 歯科診療医 (30759981)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歯周炎 / 関節リウマチ / 歯周病源細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は関節リウマチ (RA)患者の治療における歯周炎治療の有用性を示すことを最終目的としており、そのために歯周病原細菌であるPorphyromonas gingivalis(Pg)感染が、RAモデルマウスにおいてどのような影響を及ぼすか詳細に検討することを目的とした。申請者はこれまでに、関節炎を自然発症するSKGマウスをRAモデルとして、Pg感染のRA症状への影響を明らかにしてきた。本研究ではこれまでの知見をもとに、以下のことについて明らかにしていくこととした。{1)関節局所におけるPgとシトルリン化タンパク (CP)の病原性、2)PgにおけるCP産生酵素であるpeptidylarginine deiminase (PgPAD)の影響、3)Pgを感染させた場合の、RAにおける生物学的製剤の治療効果}1)についてSKGマウスを用いたモデルマウスの実験から、足関節の組織中から免疫組織化学的手法で、シトルリン化タンパク質の局在、CD19陽性B細胞の浸潤を認めた。2)についてエリスロマイシン耐性遺伝子を挿入したPgPAD欠失遺伝子をを含むベクターを大腸菌で構築した。3)について抗炎症薬 quercetinを用いた動物実験で関節リウマチの臨床症状のけいげんが認められた。その機序としてIL-6抑制が関与していることを突き止めた。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Porphyromonas gingivalis infection exacerbates the onset of rheumatoid arthritis in SKG mice.2016
Author(s)
Masahiro Yamakawa, Kazuhisa Ouhara, Mikihito Kajiya, Syuichi Munenaga, Mizuho Kittaka, Satoshi Yamasaki,Katsuhiro Takeda, Kei Takeshita, Noriyoshi Mizuno, Tsuyoshi Fujita, Eiji Sugiyama, Hidemi Kurihara
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Journal Title
Clin Exp Immunol
Volume: Nov;186(2)
Pages: 177-189
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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