2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K20682
|
Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
宮部 愛 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70734929)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 歯周病態 / 診断学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今回の研究は炎症が動脈硬化の形成に関連することや、慢性炎症性疾患である歯周病とアテローム性動脈硬化の間には相関関係があることが示唆されていながら未だその詳細なメカニズムが明らかにされていないことから、歯周病と動脈硬化の進展についてのメカニズムを解明する事を目的として実験を行っている。この目的のもと、歯周病の炎症抑制作用についての検討とその炎症抑制作用の経路についての検討を行いその成果を下記学会にて発表を行った。 1) GIPによる歯周炎抑制作用についての検討 第59回日本糖尿病学会年次学術集会 (京都) 2016.5.21. 2) GIPによる歯周炎抑制経路の検討 第11回日本歯周病学会中部地区大学・日本臨床歯周病学会中部支部合同研究会(岐 阜)2016.11.3.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の進捗状況として全体的には概ね予定通りに実験が進展しているといえるが、実験動物を用いた in vivo の実験よりも培養細胞を用いた in vitro の実験の方が順調であるといえる。 1)in vivo の実験については、実験動物に2種類の手術を施行する事でモデルマウスを作成するが、手術の手技によること以上に複数の手術を受けるため、出血による影響が個体によって大きく影響を及ぼしており、実験モデルからサンプルを採取するにあってはいくつかの問題があり、一定の傾向は示すものの個体によるバラつきがやや目立つために難航している状況である。 2)in vitro の実験については、ほぼ当初の予定通りに実験を進めており、これまでに実験の第一段階として培養細胞の増殖や遊走に関する実験を行った。 その後第二段階として、培養細胞の増殖に関する細胞シグナルについての実験を行い、現在データの解析と評価を行って検討している段階である。また、これまでのデータから、第三段階としてこの細胞シグナルについての確認をするための実験を開始しているところである。 細胞の遊走能に関する実験は、現在再現性の確認のためにこれまでに実施した方法とは別の方法で結果を確認するために実験の準備を行っているとこで、準備ができ次第直ぐに実験に取り掛かれる状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
1)in vivo の実験については、現在最も結果に影響を及ぼしているものは周術期の出血であり、このために継時的な採血ができない場合があるので、手術手技の見直し等を含めて検討を行っていく予定である。 2)in vitro の実験については、前述の通りほぼ予定通りに進んでいるため、このまま実験を継続していく予定である。
|
Research Products
(2 results)