2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the progress of periodontal disease and arteriosclerosis
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16K20682
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
宮部 愛 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70734929)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 血管リモデリング / 歯周病 |
Outline of Annual Research Achievements |
Lipopolysaccharide(LPS)のヒト大動脈平滑筋細胞(HASMC)の増殖に対する影響の確認については、HASMCに対してLPSの投与を行い、MTT assay及びBrdU assayを用いてLPS刺激によってHASMCは増殖する事を確認し、また特定のレセプターの遺伝子をノックダウンする事でLPS刺激によるHASMCの増殖を抑制する事が確認できた。 LPSのHASMCの遊走能に対する影響の確認については、scratch wound assayを用いてHASMCにLPSの投与を行うと、LPS刺激によってHASMCの遊走は促進する事を確認し、また増殖についてと同様に特定のレセプターの遺伝子をノックダウンする事でLPS刺激によるHASMCの遊走を抑制する事が確認できた。 LPSのHASMCの増殖に関するシグナルの確認については、Western blot法を用いてLPS刺激によってHASMCの増殖にはERKの経路の他にもTLR4を介する経路が関与していることが確認できた。更に、この経路の下流の部分で関与していると考えられる経路に関しては現在も検討を継続中であり、この経路を明らかにすることで速やかに結果を論文として投稿する予定である。また増殖だけでなく、この経路がLPS刺激によるHASMCの遊走にも関与しているかを確認中である。 HASMCを用いたin vitroの実験だけでなく、モデルマウスを用いたin vivoの実験は、得られた実験データの個体差が大きいことから有効な結果を得られずにいる。この原因としては複数回にわたる手術が必要であることから、手術による出血や侵襲の程度にばらつきがあることなどが考えられた。
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Research Products
(2 results)