2020 Fiscal Year Research-status Report
オゾンナノバブル水灌流マウスガードを用いたう蝕および歯周病予防・改善効果の検討
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16K20700
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
齋藤 真規 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (30434096)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オゾンナノバブル水 / マウスガード / う蝕予防 / 歯周病予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
オゾンナノバブル水灌流マウスガードを使用し歯周病の予防あるいは改善効果の検討,う蝕の予防効果の検討を行うためマウスガードの種々の素材を使用して試作を行った。マウスガードの素材はハードタイプとソフトタイプがあり,それぞれ熱を加えて被験者から得られた口腔作業模型に圧接することでマウスガードが作成される。マウスガードの素材,厚さの検討などを加えたが最終的に口腔内に装着したマウスガードの辺縁からオゾンナノバブル水が漏洩するという事案が発生したため解決策を模索した。口腔作業模型に対して封鎖性を向上させるためにビーディング加工(顎模型のマウスガードの辺縁部に沿って0.5 mm程度の溝を形成することで辺縁の封鎖性を向上させること)を施すと漏洩が減少した。ハードタイプではビーディング加工を施すと粘膜への刺激が強くなることが考えられるためソフトタイプを用いることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
オゾンナノバブル水灌流マウスガードは作成手順では印象採得(歯型の型どり),石膏模型の作成を行う。また被験者にはPMTC(口腔のクリーニング)などを行う。これら操作は飛沫などが生じやすくSARS-CoV2感染防止の観点から被験者を使用する実験系を控えていたため。
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Strategy for Future Research Activity |
SARS-CoV2の感染拡大が終息した際には被験者を募り研究再開を行う予定である。現在,マウスガードの漏洩が完全に抑制できていない。対処法として現在までにビーディング加工を施すことで改善はされているが満足な結果は得られていない。 現在までにマウスガードの素材や作成方法などに対して修正を加えてきたが,被験者の石膏模型の作成については一般開業医などがマウスガードの作成を行う時と同様にアルジネート印象材と硬石膏で作成していた。変形量の多いアルジネート印象材と膨張率の高い硬石膏を使用していたことが漏洩の原因と考えられる。そこで精密印象を採ることが可能なシリコンなどに変更,石膏は膨張率の低い超硬石膏にすることで漏洩を防止する。
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Causes of Carryover |
SARS-CoV2感染拡大により被験者を使用した研究を実質中止してマウスガードの改良のみを行っていた。本来予定していた次世代シークエンサーを使用する菌叢解析ができなかったことで次年度の使用額が生じた。実験再開の際には次世代シークエンサーを使用してオゾンナノバブル水による口腔細菌叢の変化を確認する。
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