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2017 Fiscal Year Research-status Report

退院調整看護師と病棟看護師の思考過程に着眼した連携・協働による退院支援のあり方

Research Project

Project/Area Number 16K20716
Research InstitutionSapporo Medical University

Principal Investigator

中村 円  札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (10737505)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords退院支援 / 意思決定支援 / 病棟看護師 / 退院調整看護師 / 役割認識
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、退院に伴う意思決定支援を担う病棟看護師と退院調整看護師を対象に各々の看護職の実践に基づいた役割認識を明らかにすることである。
前年度までに実施した退院支援を担う看護師の役割に関する文献検討から、家族に焦点を当てた支援を行うことや、看護師が退院支援に関する教育支援を担う役割を持つことが明らかとなった。2017年度はこの文献検討の結果をまとめ、論文を執筆・投稿した。
また、前年度に行った病棟看護師6名、退院調整看護師7名の計13名の看護職(病棟看護師の平均年齢40.6歳、臨床経験年数は平均18.9年、退院調整看護師の平均年齢39.2歳、臨床経験年数は平均15.2年)へのインタビューの内容に基づいて逐語録を作成し、質的記述的分析を行った。分析は研究対象者1人ずつの個別分析と、病棟看護師・退院調整看護師それぞれの職種別での全体分析を行った。
分析の結果から、それぞれの看護師の自己の役割認識と相手から期待されている役割認識に関する共通性と相違性、それぞれの看護師の自己の役割認識および、相手に期待する役割の特徴が明らかとなった。今後、さらに考察を進めていく段階ではあるが、異なる立場にある看護職の役割認識について、両者の視点からその内容を明らかにすることは、連携・協働した支援のあり方を検討する上で大きな意義があると考えられる。また、同職種であるからこそ、多職種連携とは異なる連携・協働の方策を検討していく必要があると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究対象者の確保が順調に進んだことから、予定していたデータ収集を前年度に前倒しして実施することができ、本年度はデータ分析を集中的に行うことができた。
さらに、当初の計画に追加して、データ分析と並行して前年度に実施した文献検討の結果をまとめ、論文を投稿することができた。

Strategy for Future Research Activity

データの分析結果に基づき、研究結果の整理と考察を進める。また、国内外の学会での発表および論文執筆を行い、研究成果を広く発信していく。

Causes of Carryover

2017年度は前年度の研究計画が前倒しで進行していたことから、研究者自身でデータの整理などを行うことができた。よって人件費等を要することなく、次年度使用額が生じた。また、データ分析のために購入を予定していたソフトウェアの購入が間に合わなかったことから、2018年度の購入を検討する。また、研究成果発表のための国内外の旅費・学会参加費として助成金を使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 退院支援を担う看護師の役割に関する国内文献の検討2018

    • Author(s)
      中村円 大日向輝美
    • Journal Title

      札幌保健科学雑誌

      Volume: 7 Pages: 55-59

    • DOI

      10.15114/sjhs.7.55

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2018-12-17  

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