2018 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of the way of effective collaboration of nurse and nursing assistant in acute hospital
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16K20723
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
奥村 和代 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (20755805)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 業務 / 専門職 / 専門性 / 協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、①急性期病院に勤務する中堅以上の看護師が「業務」と捉える実践および「看護」と捉える実践を明らかにする事を目的としたインタビュー結果の再分析、②急性期病院に勤務する看護師が「忙しい」と感じる状況における実践内容を明らかにするインタビュー調査・分析を実施した。 ①では次の内容が明らかになった。「業務」という言葉は文脈で使い分けられており、言葉の使い方は人それぞれであるが、仕事の捉え方は共通している。その捉え方とは、自分が行っている仕事には、【非専門的な仕事】と【専門的な仕事】があり、【専門的な仕事】は、自分のやりようによって<看護の要素が含まれていない>仕事と、<看護の要素が含まれている>仕事に分けられるいう事である。この調査の際、<看護の要素が含まれない>実践になる理由として、「忙しい」という言葉が頻回に聞かれ、「忙しい」状況になると、看護の要素が含まれた実践よりも優先されている事があると推測された。当初の計画ではこの調査の後、看護師と看護補助者の業務分担を決定する際の基準の実態調査を行う予定であったが、それらに関する調査報告はなされていた為、忙しさを理由に<看護の要素が含まれている>仕事よりも優先している内容を明らかにする方が研究課題を検討する上で重要であると判断し、②を実施した。 ②では、「忙しい」と感じる状況では自分が大切だと思う看護の実践や、患者の重症度に関係なく各患者に必要な看護を提供する事よりも、自分の仕事の効率、病棟での決まり事や暗黙の了解、同僚との協調、看護補助者の仕事の補完を看護実践よりも優先している事が明らかになった。 研究期間全体を通して、看護の要素が含まれるやりようで看護を実践する事が看護師の専心するべき業務であると看護師は認識している事、しかし、それよりも看護補助者の業務の補完を優先している状況がある事が明らかになった。
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