2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of wearable simulator for practical technique acquisition of tube feeding
Project/Area Number |
16K20728
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Research Institution | Okinawa Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
栗原 幸子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (60344975)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 看護技術 / 経管栄養法 / シミュレーター |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護技術「経管栄養法」について、実践的な技術修得のための装着型シミュレーターの開発である。文献検討に基づいてシミュレーターの試作品を作成し、試作品を用いて、看護学生を対象に「経管栄養法」の演習授業を展開した。授業科目終了後、受講した学生80名を対象に、経管栄養法技術の修得状況と、シミュレーターに対する意見を、無記名自記式のアンケートにて調査した。調査結果は単純集計し、自由記述データは意味内容をコード化・カテゴリー化してまとめた。アンケートは、37名から回答が得られた(回収率46.3%)。経管栄養法技術の修得状況については、97.2%の学生が「充分に修得できた」または「まあ修得できた」と回答していた。経管栄養法を受ける患者の気持ちが理解できたか、という問いに対して、「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した学生と、「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した学生は、それぞれ50%であった。「そう思う」と答えた学生は、「顔に貼ってあるテープを引っ張られて不快」「チューブやテープが肌にずっと触れている煩わしさ」「自分の目の前で器具を操作される」など、患者役の体験を通して、患者の気持ちを理解したと回答していた。「思わない」と答えた学生は、「チューブを入れたわけではないので、患者の気持ちを全て理解するのは難しい」「本当に管が入っている感覚、違和感とかは体験できないので、そこは理解できなかった」など、チューブ挿入の未体験を理由にあげていた。以上から、今回開発したシミュレーターは、胃チューブ挿入の体験は想像に留まるという限界はあるが、装着をすることで患者の気持ちを追体験しながら経鼻経管栄養法の技術が修得可能なシミュレーターと評価した。
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Research Products
(1 results)