2022 Fiscal Year Annual Research Report
The educational program including a paradigm shift to perform injections and blood sampling by NICU nurses
Project/Area Number |
16K20732
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
小西 美樹 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (00515869)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 新生児看護 / NICU / 看護技術 / 看護師の役割拡大 / タスクシフト / タスクシェア / 特定行為研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、本邦においてNICU看護師による注射・採血実践に合意形成されていない現状を踏まえ、NICU看護師が抱える漠然とした不安や看護管理者の認識を明らかにした上で現状に即した教育パッケージを開発し、臨床現場へ導入し、評価することである。 令和4年度は、注射・採血手技を看護師の役割として導入する施設を募集し、研修と評価を実装する予定であったが、COVID-19による病院立ち入り制限等の影響により研究遂行が困難となった。そのため、注射・採血手技の教材の作成を進めた。これまでの研究成果より、血糖採血や皮下注射の普及に可能性があることが明らかとなり、下肢モデルは大腿より足先まで、上肢モデルは肩から指先までの作成を試みた。在胎32週相当の胎児の上下肢型を3Dプリンターにて作製し、その中にシリコンゲルを流し込む方法をとった。また、NICU看護師による注射・採血の普及率が未だ低いことを鑑み、適切な保持によって正確な部位に針を刺す行為を習得することを目指し、あえて血管は作成せず、簡素な作りとした。このことで、短時間で安価に教材を大量に製作することができ、多数の看護師が勤務するNICUにおいても1人1台のモデルを保有し、手技練習をすることが可能である。 当初の目的である、開発した教育パッケージを臨床現場へ導入し、評価するまでには至らず最終年度を迎えたが、研究代表者の所属機関において令和5年4月より新生児集中ケア認定看護師教育課程を開講することとなった。本カリキュラムには「持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整」と「脱水症状に対する輸液による補正」の特定行為研修を含んでいる。本研究において得られた知見と開発した教材を研修に活用し、実装する機会とすべく、研究を継続していく。
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