2016 Fiscal Year Research-status Report
新人看護師の学習意欲に影響を与える因子に関する縦断的調査
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16K20740
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
小川 朋子 天理医療大学, 医療学部, 助教 (70772903)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護教育 / 学習意欲 / 新人看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新人看護師の学習意欲に影響を与える因子を3回に渡って調査することで、新人看護師の学習意欲に影響を与える因子の全体的な理解をはかると共に、新人看護師の学習意欲に影響を与える因子の経時的変化についても明らかにすることを目的としている。 初年度となる今年度は、まず分析時に使用予定の解析ソフトの研修を受講すると共に、関連書籍を取りよせ、データ分析に関する知識を得ると共に、有効なデータを収集するための調査用紙作りについての示唆を得た。 その後、再度文献検討を行った上で、「学習意欲」の定義を行うと共に、調査用紙の作成に取り組んだ。また、データ収集期間の再検討や倫理的配慮の検討、データ分析方法の検討などを行った。データ収集時期については、当初は就職直後(1次調査)・半年後(2次調査)・1年後(3次調査)に設定していたが、施設によっては、就職後1か月程度は、各部署での教育よりも施設全体での集合教育が主となる可能性があり、その場合、新人看護師の置かれている状況が、1次調査と2・3次調査とで大きく異なることが予想されるため、調査時期を就職2か月後(1次調査)、7か月後(2次調査)、1年後(3次調査)に変更した。 研究計画を再検討した後、所属機関の倫理審査を受け承認を得た。その後、縁故法にて選出した新人看護師たちに対し、プレテストを行った。その結果を踏まえ、調査用紙上の表現を一部変更し、再度異なる集団でプレテストを行い、改定後の調査用紙に問題が無いことを確認した。その後、近畿圏内にある200床以上の医療施設からランダムに選択した120施設に研究協力依頼を行い、25施設から研究協力の同意を得た。平成29年度の5月下旬より、アンケート調査を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の計画は全て予定通りに終えた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、協力施設に勤務する新人看護師約630名に対し、5月下旬、10月下旬、3月下旬の3回、学習意欲に関する同一の調査用紙を用いて、アンケート調査を行う予定である。また、調査と並行してデータ分析も進める予定である。
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Causes of Carryover |
当初、H28年度中に1~3次調査で使用する全ての調査用紙の印刷や封入作業を、外部業者に依頼する予定であったが、確実に作業を進めるために、H28年度中は1次調査用の調査用紙のみを準備し、2・3次調査用の調査用紙はH29年度に入ってから、それぞれの調査時期の直前に行うことにした為。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度分の助成金は、2・3次調査用の調査用紙等の印刷と封入作業代、1~3次調査時に調査用紙等を各施設に送付する際の郵送費、アンケートを回収する際の郵送費に充てる予定である。また回収したデータの入力も外部業者に依頼する予定である。
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