2018 Fiscal Year Research-status Report
新人看護師の学習意欲に影響を与える因子に関する縦断的調査
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16K20740
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
小川 朋子 天理医療大学, 医療学部, 助教 (70772903)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護教育 / 学習意欲 / 新人看護師 / motivation / demotivation |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新人看護師の学習意欲に影響を与える因子を3回に渡って調査することで、新人看護師の学習意欲に影響を与える因子の全体的な理解をはかる共に、新人看護師の学習意欲に影響を与える因子の経時的変化についても明らかにすることを目的としている。 3年目となる今年度は、Text Mining studioでのデータ分析を開始した。まずはデータを整える作業やユーザ辞書登録などの作業を行い、その後、「学習意欲が上がった要因」と「学習意欲が下がった要因」について、特徴分析(属性毎に特徴的に表れる単語や表現を抽出する)、係り受け頻度解析(構文解析で得られた係り受けの情報を元に、係り受けの頻度情報を表示する)、対応バブル分析(属性と単語や係り受けの関係を距離とバブルの大きさを用いてマップ上に表示する)などを実施した。しかし、学習意欲に影響を与える因子の全体的な理解をはかるためには、単語や係り受け表現レベルの分析では不十分であることが分かった。そこで、記述データをまず質的にカテゴリ化して「学習意欲が上がった要因カテゴリ」と「学習意欲が下がった要因カテゴリ」を抽出し、その後、それらのカテゴリと各属性との関連や、調査時期による違いを明らかにすることとした。調査時期による比較を行うためには、1~3次データ共通の分析ルールをText Mining studio上に作成する必要があるため、現在は共通分析ルールを作成している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予定していた分析を行いその結果を確認したところ、学習意欲に影響を与える因子の全体的な理解をはかるためには、予定していた分析方法では不十分ということが分かった。そのため、記述データをまず質的にカテゴリ化して「学習意欲が上がった要因カテゴリ」と「学習意欲が下がった要因カテゴリ」を抽出し、その後、それらのカテゴリと各属性との関連や、調査時期による違いを明らかにすることとした。調査時期による比較を行うためには、1~3次データ共通の分析ルールをText Mining studio上に作成する必要があるが、その作業には膨大な時間を要する為、予定期間に分析を終わらせることが困難となり、補助事業期間延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
調査時期による比較を行うための1~3次データ共通の分析ルールをText Mining studio上で完成させる。その後、共通分析ルールのもとで1~3次データをそれぞれカテゴリ化し、「学習意欲が上がった要因カテゴリ」・「下がった要因カテゴリ」と各属性や調査時期との関連を明らかにする。分析終了後は、論文作成に着手する。
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Causes of Carryover |
分析が作業が遅れ、予定していた学会発表等が行えなかったため、それらに関連する費用が発生しなかったため。
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