2018 Fiscal Year Annual Research Report
Randomized control trial of effect of apitherapy to prevent salivary gland disorder during I-131 ablation in patients with differentiated thyroid cancer.
Project/Area Number |
16K20745
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
中山 理寛 旭川医科大学, 医学部, 講師 (00516776)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 放射性ヨード / 唾液腺障害 / ハチミツ / 甲状腺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
今日,甲状腺癌の治療に放射性ヨード内用療法(RI療法)は広く用いられているが、急性期障害として唾液腺障害が頻出する。慢性期障害への移行はその後のQOLを著しく低下させるため、入院中の早期診断と医療チーム全体での治療が臨床で強く求められる。今回核医学検査(唾液腺シンチ)における治療後早期の撮像法を検証し、急性唾液腺障害を評価すると同時に、入手が容易で様々な効果の報告があるハチミツ(アピセラピー)を用いて、症状の変化を評価することで、RI療法における唾液腺障害の早期予測と症状緩和を目的とした。研究同意患者120名のうち,除外基準により117名の患者を対象とした.RI治療中にアピセラピ―(アカシアハチミツの内服)を介入群に行った.結果として唾液量変化率は非介入群で-4.75±39.79%と減少,介入群で22.10±60.46%と増加し,両群間に有意差があった(P<0.01).治療前と比較した治療後の口腔内乾燥感は,両群で有意な差が認められ(P<0.005),非介入群において乾燥感が強くなったのに対し,介入群では変化はなかった.ハチミツが治療に伴う炎症を抑制し唾液の分泌が誘発されたため,唾液量が上昇したと考えられる.また,ハチミツが粘膜を保護し,口腔内の湿潤感覚が維持されていたものと考えられる.本研究によりアカシアハチミツによるアピセラピーは放射性ヨード治療に伴う急性期唾液腺障害の予防・症状緩和に効果がある可能性が考えられた.
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Research Products
(3 results)