フライトナースのシミュレーション看護教育プログラムの検証

2019 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 16K20765
• Research Institution: Kobe City College of Nursing
• Principal Investigator: 船木 淳 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (80553312)
• Project Period (FY): 2016-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: フライトナース / シミュレーション / ドクターヘリ / プレホスピタルケア / アクティブ・ラーニング

Outline of Annual Research Achievements

フライトナースのシミュレーショントレーニングシナリオの洗練と共にシミュレーショントレーニングデザインのベースとなる「Think－Pair－Share」の再考を行った。また「フライトナース実践プロトコール」（ドクターヘリ出動要請－現場到着－初期評価－搬送先病院選定－病院搬送－引継ぎ）がフライトナースの実践に伴っているかについて検証を進めた。各シミュレーショントレーニングのシナリオによってはプロトコールの全体または一部分に焦点をあてることになるため、学習目標の提示法や内容について再検討を行った。
プレホスピタルで救命救急活動を実践している救急救命士を対象としたシミュレーションシナリオが開発されていることが分かった（2020年）。それらのシナリオの入手・確認を行い、本研究シナリオとの類似性・相違点を抽出している。そのうえで、本シミュレーショントレーニングシナリオがプレホスピタルで救命救急活動を実践するフライトナースの看護の視点で構築ができているか確認を行っている。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

学習目標とシナリオの整合性の確認、評価項目の選定について再考を行い、継続したシミュレーションの実施ができていない。
研究協力施設の殆どが救命救急センター看護師であること、コロナ禍に伴い研究者（部外者）が院内へ立ち入ることの制限等が生じている。
救急救命士を対象としたシミュレーションシナリオとの比較・検証を合わせて行っている。

Strategy for Future Research Activity

フライトナース教育担当者にシミュレーション教育に関する基礎的な知識・技術について学ぶことができるFunSim（Fundamentals of simulation）の受講等を勧める。
救急救命士を対象としたシミュレーションシナリオが開発されている。それらの内容を確認しつつ、看護の視点で学習目標を到達することができるシナリオになっているか再考していく必要がある。
これまでは各施設でシミュレーショントレーニングを行うことを想定していたが、オンライン環境を整えることで施設を超えたシミュレーションができるということも視野に入れている。