2018 Fiscal Year Research-status Report
全成人入院患者用のせん妄評価スケール(日本語版bCAM)の妥当性・信頼性の検証
Project/Area Number |
16K20772
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
古賀 雄二 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (90756727)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | せん妄 / 評価ツール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本語版bCAMとDSM-5の妥当性を検証することと、日本語版bCAMの信頼性を検証することである。平成30年度はデータ収集と結果分析・投稿が主たる計画であり、計画に従って遂行したが、データ収集は遅れている。 すでに1施設目のデータ収集を終了しており、現在は、2施設目でのデータ収集を継続している。また、年度初めの異動があったことから、研究協力者(ICU医師、精神科医、当該科医師、精神科看護師、ICU看護師、HCU看護師、病棟看護師、リエゾン精神科チーム、臨床心理士など)への研究プロトコル説明に加え、せん妄評価法の教育も行った。 また、2施設目は対象患者を外科系のみで平成29年度よりスタートしていた。しかし、平成30年度途中より内科系患者・救急系患者を含めたデータ収集を行うことが可能な状況となった。そのため、対象科への協力要請を行い了承を得るとともに、対象施設での対象拡大に関する倫理審査を受審完了し、データ収集を開始した。これによって、内科・外科を含めたデータ収集体制が構築された。また、定期的かつ要請に応じて、ツール使用状況上の問題点など意見抽出を行って対応することで、評価の質を担保している。現在までのデータの概観としては、概ね予想通りの結果が得られている。 平成30年度が最終年度であったため、1年間の研究期間延長申請を行い、受理された。そのため、平成31年度も速やかにデータ収集を行い、結果分析と投稿を行うこととする。 現在までに対象患者への有害事象は発生していない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
計画が遅れている理由は、対象者の診療科拡大が遅れのためであった。しかし、平成30年度途中より内科系患者・救急系患者を含めたデータ収集を行うことが可能な状況となり、データ収集を開始することが可能になった。平成31年度も速やかにデータ収集を行い、結果分析と投稿を行うこととする。平成30年度が最終年度であったため、1年間の研究期間延長申請を行い、受理された。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度より内科系患者・救急系患者を含めたデータ収集を行うことが可能な状況となり、データ収集を開始することが可能になった。平成31年度も速やかにデータ収集を行い、結果分析と投稿を行うこととする。また、分析に際しては、生物統計学者にコンサルテーションを行う。 また、引き続き、異動者を含めたデータ収集担当者に対して、定期的かつ要請に応じてツールの使用状況への疑問対応を行い、スムーズなデータ収集を進めていく。
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Causes of Carryover |
データ収集が遅れていることにより、分析に至っておらず残金が生じている。次年度は引き続きデータ収集し、次年度前半にはデータ収集を終了し、結果分析・投稿を行う。また、定期的かつ要請に応じてデータ収集状況の進捗確認および、データ収集担当者の質疑対応を行う。また、分析に際しては、生物統計学者にコンサルテーションを行う。以上のことから、次年度はデータ収集経費とコンサルテーション経費への支出を予定している。
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