2017 Fiscal Year Research-status Report
乳房再建術を受けた乳がん患者の長期サポートプログラムの開発
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16K20779
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
武田 佳子 三重大学, 医学部, 助教 (80581199)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 乳房再建 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、乳房再建術を受けた乳がん患者が抱える①療養上の問題の抽出②再建方法ごとに患者のサポートニーズの明確化③サポートニーズの継時的変化を明らかにすることである。 平成29年度は、インタビュー調査とデータ分析の開始を目指し、研究協力施設を探し、承諾が得られた施設での再建手術の実施状況について確認した。本研究では、申請時、腹直筋皮弁法の手術を受けた者を対象者に含めていたが、研究協力施設での実施状況をから、当初に計画していた腹直筋皮弁法の手術を対象から削除した。しかし、今まで手術設備や専門医の確保の課題から症例数が非常に少なく、除外していた深下腹壁動脈穿通枝皮弁法が実施される状況に変化しており、研究協力施設での調査が可能になったため、深下腹壁動脈穿通枝皮弁法を受けた患者を対象に加えることとした。 また、同様に、当初は人工乳房や広背筋皮弁法による乳房再建術を受けた患者を術後5年まで経過された患者の調査を計画をしていたが、研究協力施設の手術の実施状況により術後5年以上経過した患者も対象に含めることとした。研究協力者との議論より、本研究では対象のセレクションバイアスの課題が残るため、対象者の選定について検討を行った。 よって、対象を見直したため、調査項目とインタビューガイドの内容の見直しを行った。 現在、研究者が所属する研究施設の倫理審査委員会が倫理審査を停止しているため、再開された後、申請していく。倫理審査委員会の承認を得た後、研究協力施設での倫理審査を申請する予定である。また、新たに研究協力を得られる施設を探し、インタビューデータを幅広く得られるよう調整する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度は、乳房再建術を受けた患者へのインタビュー調査を開始する予定であったが、倫理審査申請のための準備までに留まった。申請者が所属する研究機関での倫理審査予定であったが、倫理審査受けるまでの研究協力機関との調整に時間を要したことや、申請者が所属する研究機関での倫理審査が停止したことによりインタビューの開始が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
申請者が所属する研究機関での倫理審査が再開され次第、申請していく。また、今まで研究フィールドを2施設としていたが、これから更に研究協力施設を更に増やし対応する。
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Causes of Carryover |
今年度はインタビュー調査と分析を計画したため、研究協力施設への旅費と研究協力者へのインタビューのお礼の品代とテープ起こし業者へ依頼のための費用、研究結果を学会発表するための費用として計画立てていた。しかし、今年度は、倫理審査へ申請するのみまでの活動となったため研究費をあまり使用することがなかった。 現在、倫理審査委員会の審査を待っている状態であり、承認が得られた後は、インタビュー活動を開始する。それに応じて、研究活動のため研究費を物品費、旅費、テープ起こし代金に使用していく。
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