2017 Fiscal Year Research-status Report
母体環境と新生児の胎脂脂質組成との関連とその過酸化脂質が皮膚に与える影響
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16K20799
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
樋口 幸 (石川幸) 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (10567209)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 新生児 / 母体環境 / 酸化ストレス / 胎脂 / 皮膚バリア機能 / 抗酸化能 |
Outline of Annual Research Achievements |
新生児の皮膚を覆っている「胎脂」は、未熟な皮膚のバリア機能を補い、経皮感作やアレルギー予防に有用である。しかし、胎脂中には皮膚に有害な過酸化脂質も含まれており、その含有量は出生直後より個人差がみられる。生体内で過酸化脂質の発生する過程を考慮すると、胎脂中の過酸化脂質には母体環境が関連している可能性がある。そのため、本研究では、妊娠中の栄養摂取頻度および母体の抗酸化能・酸化ストレス度と、胎脂の過酸化脂質生成との関連を明らかにする。さらに、胎脂の過酸化脂質生成が皮膚バリア機能と皮膚組織に与える影響について明らかにすることを目的に調査を実施している。 現在までに、大分県立看護科学大学研究倫理・安全委員会の承認を受け、対象者34名について検体の採取ならびに測定を実施した。今年度残りの対象者についての検体採取終了後分析を実施し、論文作成ならびに学術雑誌・学会での発表を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度当初は少し計画より遅れていたが、研究倫理・安全委員会承認後、対象者のリクルートと検体の採取ならびに測定が順調に進行して遅れを補うことができたため、平成30年度は当初の計画通りの進展である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、残りの対象者数に達するまで、対象のリクルートと検体の採取を行う。さらに、検体採取後は速やかに分析、論文の作成・公表を行い、社会貢献に努める。
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Causes of Carryover |
(理由) 平成28年度に計画していた10名分の調査実施が平成29年度に変更した。そのため、平成29年度には対象者に対する謝金ならびに調査補助者への人件費が発生した。 平成30年度は、計画通り実施する。
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