2016 Fiscal Year Research-status Report
妊娠後期の妊婦の夜間睡眠中酸素飽和度と睡眠深度モニタリング並びにリスク因子の検討
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16K20800
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Research Institution | The Japanese Red Cross Akita College of Nursing |
Principal Investigator |
渡邊 美奈子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 助教 (40739257)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 妊婦 / 睡眠 / 酸素飽和度 / アクチグラフ |
Outline of Annual Research Achievements |
産婦人科医院に健康診査や妊婦教室で定期的に受診している妊婦を対象とし、同意の得られた妊婦に対し、以下の調査を依頼し、使用機械の説明を行った。①基本情報紙(年齢、家族構成、直近の体重、血圧等)、ピッツバーグ睡眠質問票、エプワース眠気尺度、日本版GHQ28(一般健康調査票)への回答記載。②夜間睡眠時の酸素飽和度プロフィールとして、体調の良い日一晩のみ睡眠時にパルスオキシメータを装着していただく。③覚醒睡眠評価として②と同時にアクチグラフを装着していただく。測定終了後、パルスオキシメータ、アクチグラフおよび記入していただいた各質問紙の回収は、研究者が速やかに回収を行う。対象妊婦が出産後、対象施設のスタッフに依頼し、電子・紙カルテより分娩記録を参照して分娩時の情報を収集した。パルスオキシメータ、アクチグラフ、各質問紙得点、分娩時の情報のデータに関しては、研究者がデータ入力を行っている。妊娠末期の正常妊婦100名を対象とする予定であり、現段階で62名分のデータが収集できた。 40名のデータが集まった時点で途中経過として学会にて示説発表を行った。 62名のうち、軽度の酸素飽和度低下を認める妊婦は存在するが、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング基準に当てはまる妊婦が62名中1人も存在しない。妊娠末期の妊婦では、妊娠による生理的変化により睡眠時無呼吸を起こす妊婦が存在すると予想していたが、現時点では睡眠時呼吸障害を有する妊婦は稀である可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象者100名のデータ収集を予定しており、現時点で62名分のデータが収集できている。
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Strategy for Future Research Activity |
睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング基準に当てはまる妊婦が62名中1人も存在しない。今後もデータ収集の継続、データ分析および考察を進めるとともに、妊婦の睡眠障害に影響を与える要因を探索する。
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Causes of Carryover |
他機関の研究協力者からパルスオキシメータおよびアクチグラフを一定期間借用することができたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の予定よりも対象者数を順調に確保できているため、このまま100例までデータ収集を継続しながら新たな研究課題を検討する。現段階では、正常妊婦が睡眠中の呼吸障害を有する割合は少なく、酸素飽和度低下も軽度であることが予測される。一方で睡眠の自己評価が低く精神健康度が低い妊婦が多く存在している。妊婦の睡眠障害に影響を与える因子を考察するために、身体活動量、睡眠体位、体温、自律神経活動などの生体機能を測定できる機器の購入を検討中である。
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Research Products
(1 results)