2017 Fiscal Year Annual Research Report
Usefulness of the simple oral assessment in oral care practice for care-required elderly in nursing home
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16K20824
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
成澤 健 宮城大学, 看護学群(部), 助教 (90584491)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 簡易口腔アセスメント / 特別養護老人ホーム / 要介護高齢者 / 職種間連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度、特別養護老人ホームで実施した「簡易口腔アセスメント票」の試行に関する結果について、第22回日本老年看護学会学術集会にて発表を行った。この試行は、ケア実施者からの視点での評価を行ったものであったが、今後の課題として、アセスメント結果をケア実施者間で共有できるツールとしての有効性をより高めるためにアウトカムの可視化性を強化することとケア実施者の観察技術の習得が挙げられた。なお、研究者は、演題の発表内容を含め、研究実施施設とは別の歯科専門職からのスーパーバイズを受け、多職種での検討を繰り返し、考察の精度を高める機会を得ることができ、修正の方向性の明確化に至ることができた。 また、「簡易口腔アセスメント票」の有効性を検討するためのアウトカムとして、対象者の口腔衛生状態の評価指標のひとつ「口腔内カンジダ菌の保菌状態」を用いることを計画していた。現時点でもなお、研究者の所属施設内での培養実験ができない状況が続いており、可能となる時期も未定である。この状況から、対象者の口腔衛生状態をもとにした評価のための調査において「簡易口腔アセスメント票」の有用性を検討するための十分なアウトカムが得られない可能性が高く、修正版の「簡易口腔アセスメント票」を実装するには至っていない。 しかしながら、今回の研究により、作成した「簡易口腔アセスメント票」について、部分的にではあるが有用であるとする評価を得ることができた。さらに、ケア実施者側の視点からの改善点等を抽出することができ、同票を改良することでより有用性が高められることが示唆される結果を得ることができた。
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Research Products
(1 results)