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2016 Fiscal Year Research-status Report

認知症看護実践力向上のための教育・相談援助プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 16K20829
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

中筋 美子  兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (10733454)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords認知症看護 / 看護実践 / 現任教育
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は「認知症看護実践力向上のための教育・相談援助プログラム」を開発することである。平成28年度は第一段階として①プログラム案の作成、②認知症看護の高い専門性をもち、認知症看護実践や現任教育に携わる看護師(以下、認知症看護のエキスパート)を対象とするインタビュー調査を行った。
①プログラム案の作成:文献検討と先行研究「看護師が臨床における認知症看護の質向上に取り組むプロセス(平成27年度実施)」の結果分析から、本プログラムの枠組みを作成した。これに基づいて「認知症看護実践力向上のための教育・相談援助プログラム案」を作成した。
②認知症看護のエキスパートを対象とするインタビュー調査:認知症看護に関する現任教育上の課題やニーズを把握し、プログラム案の有用性と実行可能性を検討するため、認知症看護のエキスパートを対象としてフォーカスグループインタビューを実施した。平成28年度末までに全てのデータ収集を終了した。インタビュー結果の分析から、認知症看護の現任教育上の課題やニーズとして「認知症者本人の視点から考える力」「実践とつながる知識」「倫理的感受性」「生活者として捉える力」を養う重要性、組織風土が認知症看護実践へ及ぼす影響力が明らかとなった。プログラム案については、プログラム案の教育内容、教育方法、相談援助方法が適当であること、臨床現場で実行可能なプログラムであることが語られた。本調査により、第2段階の研究「プログラムを用いた教育・相談援助の実践」につながる有用な示唆を得ることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の計画通り、平成28年度はプログラム案を作成し、認知症看護の高い専門性をもち、認知症看護実践や現任教育に携わる看護師を対象とするインタビュー調査を年度末までに終了した。引き続き、平成29年度に計画している「プログラム案を用いた教育・相談援助の実践」に向けて、プログラム案の精錬を進めている段階にあるため、計画通りに進行できていると判断する。

Strategy for Future Research Activity

平成29年度は第2段階である「プログラム案を用いた教育・相談援助の実践」を行う。まずは第1段階の研究で得た知見をもとにプログラム案の洗練を進め、教育・相談援助の実践に必要な教材等を準備する。これと並行して研究フィールド(医療施設1~2施設)の調整を進め、介入スケジュールを検討する。研究フィールドについては、研究者が既に看護実践・現任教育のフィールドとしている施設があることに加え、平成28年度の研究協力者の所属施設から協力を得られる可能性があるため、研究計画の遂行にあたり必要な環境は整っている。

Causes of Carryover

認知症看護のエキスパートを対象としたインタビュー調査において、有用な資料が得られたため、結果分析およびプログラム案の精錬と教材作成に当初計画した以上の時間を充てることとした。これに伴い、プログラム実践時に必要となる資料は平成29年度に印刷することとし、教材や消耗品の購入も一部にとどめたため、未使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成29年度は、医療機関1~2施設にてプログラム案を用いた教育・相談援助を実践し、データ収集を行う予定である。そのため、プログラム実践にかかる資料印刷費および視聴覚教材、消耗品の購入費、データ収集施設への移動にかかる旅費が必要となる。また、平成28年度に実施したインタビュー調査結果について、国内外の関連学会での公表を予定している。公表に際し、ポスター印刷費、翻訳費、学会参加費および旅費が必要となるため、助成金の使用を予定している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2016

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 臨床における認知症看護の質向上に看護師が動機を高める体験2016

    • Author(s)
      中筋美子
    • Organizer
      日本老年行動科学会第19回神奈川大会
    • Place of Presentation
      神奈川県立保健福祉大学(神奈川県横須賀市)
    • Year and Date
      2016-09-04
  • [Presentation] 看護師が臨床における認知症看護の質向上に取り組むプロセス2016

    • Author(s)
      中筋美子
    • Organizer
      日本老年看護学会第21回学術集会
    • Place of Presentation
      大宮ソニックシティ(埼玉県さいたま市)
    • Year and Date
      2016-07-24

URL: 

Published: 2018-01-16  

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