2016 Fiscal Year Research-status Report
在宅高齢者の地域力を活かした介護予防プログラムの活用と検証
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16K20833
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
菊池 有紀 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (90513903)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 介護予防 / 体操教室 / 高齢者 / 訪問 |
Outline of Annual Research Achievements |
A市で実施されている介護予防対策の状況を把握し、参加する人に偏りがあることを、A市の老人クラブや高齢福祉課と共通認識をし、参加できていいない高齢者への取り組みが十分でないことを確認した。A市の地域包括支援センターを通し、地域特色を考慮し、B地区での調査実施の提案を得た。同時に学内倫理委員会の承認を得た。 文献検討では、集団で実施する介護予防活動の報告は散見され、体操などの介護予防活動継続の背景には、体操教室での楽しさや運動をした効果を確認できることなどの経験があることが報告されていた。しかし、地域の介護予防活動に様々な事情で参加できない高齢者の実態や、参加しない理由は十分に把握できていないことが明らかとなった。 平成26年度は、筆者が継続して実施している介護予防教室において、参加できない理由や参加しない理由を探るため、10年以上の長期に継続している参加者の特徴と参加理由について、質問紙調査を行い、「楽しい」や「友人ができた」ということが上位であった。この結果は、第59回日本老年社会科学会にて報告予定である。 B地区の民生委員より、質問紙調査協力の同意を得て、質問紙調査の質問項目や、調査実施方法についての打ち合わせを行った。現在、「内閣府の日常生活に関する意識調査」と、上記の調査結果、および民生委員の方の意見を参考に、調査項目について検討を行い、プレテストの実施を終えた。 今後、B地区の民生委員が名簿を持っている76歳以上の高齢者約600名を対象に、質問紙調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、平成28年度に質問紙調査にて、介護予防活動に様々な事情で参加できない、参加しない高齢者の理由を明らかにし、元気な高齢者による訪問型の介護予防プログラムの対象者を抽出する予定であった。しかし、老人クラブを通しての調査の協力が得られることができず、B地区の民生委員の協力のもと、実施することとなった。民生委員もまた、平成28年の12月で交替となり、質問紙調査が平成29年の5月から6月での実施と変更となり、やや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査を平成29年6月に終え、その結果を9月を目途にまとめていく予定である。その後、介護予防プログラムの対象者を抽出し、介護予防プログラムの研修会および、それによる介入を、平成30年度始めに実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
質問紙調査がまだ未実施のため、上記助成金が生じている状況である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
質問紙調査の実施のため、調査票印刷およびその封入作業および、調査票の配布と、回収に助成金を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)