2019 Fiscal Year Annual Research Report
Efficacy of a preventive care program among elderly members of community
Project/Area Number |
16K20833
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Research Institution | 湘南医療大学 |
Principal Investigator |
菊池 有紀 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 講師 (90513903)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 介護予防 / 認知機能 / 高齢者 / 自宅 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,地域の介護予防活動に様々な事情で活発に参加できない高齢者を対象に,地域在住の高齢者が訪問し,二重課題の運動や,昨日の日記を記載する内容を含めた,自宅で実施できる介護予防プログラムを実施することによる,認知機能,うつ傾向,握力への効果検証であった. A県A市のA地区在住の敬老会対象者に民生委員を通して,自薦による地域の介護予防活動に様々な事情で参加できない高齢者(以下,メンバー)32名と,民生委員の推薦や自薦による地域在住の高齢者を訪問する高齢者(以下,リーダー)12名を合わせた44名(自宅群)と,A地区の介護予防教室に週1回で通っている高齢者23名(教室群)を対象とした. 本研究の介入は,二重課題の運動や,昨日の日記を記載する内容を含めた介護予防プログラム「活きいき体操プログラム」(菊池ら,2019)を自宅で実施することである.自宅での実施中は,リーダーからメンバーに声掛けや訪問などを行い,継続支援を行うことした.自宅での「活きいき体操プログラム」は,居住地や希望などを考慮し,リーダー1名とメンバー2~6名のグループを作成し実施した. 実施後,活きいき体操プログラムの二重課題の運動を週に1回以上実施は,メンバー19名(59.4%),リーダー8名(72.7%),教室21名(95.5%)であった.昨日の日記を週に数日以上記載は,メンバー23名(71.9%),リーダー9名(81.8%),教室20名(90.9%)であった.自宅群は教室群に比べ,年齢,性別,家族構成の影響を取り除いても,認知機能が有意に維持・改善し,そのodds比は6.79であった(95%CI:1.45-31.86). 自宅群(リーダーとメンバー)は教室群に比べ,認知機能の維持・改善の確率が有意に高く,活きいき体操プログラムを自宅で実施することにより認知機能の維持・改善効果が得られることが示唆された.
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Research Products
(3 results)