2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Quality Indicators for Discharge Support Provided by Ward Nurses in Recovery-Phase Rehabilitation Wards
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16K20842
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
山本 さやか 日本福祉大学, 看護学部, 助教 (50760344)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 退院支援 / リハビリテーション看護 / 質指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、回復期リハビリテーション病棟における病棟看護師の退院支援の質指標開発を目的とし、2018年度は病棟看護師への実態調査により、質指標の信頼性・妥当性の検討を行った。承諾の得られた病院100箇所の病棟看護師1,937名に質問紙調査を行い、属性、質指標等に関する項目を調査した。信頼性はCronbachのα係数を算出して検討し、妥当性の検討は、確証的因子分析を用いて高次因子モデルの適合度を確認した。さらに研修参加の有無および脳血管疾患病棟経験の有無による既知グループ法により、実施状況合計得点との集団差を独立サンプルのt検定を用いて検証した。その結果、回収数は920部、分析対象数は903であった。信頼性の検討では、各要素のα係数は.816~.927、項目全体は.965であった。妥当性の検討では2次因子モデルを仮定し、中等度の適合度が確認された。さらに、研修参加の有無および脳血管疾患病棟経験の有無別の実施状況得点との検定では、院内研修参加、院外研修参加、脳血管疾患系病棟経験有りの方が有意に高い得点を示す結果となった。 以上のことから、質指標の信頼性・妥当性が確認され、【A.障害受容の段階に応じた精神的支援】【B.意思尊重を基盤とした家族間調整】【C.患者・家族の望む生活に向けたケア計画の立案】【D.疾病のリスク管理・ケア獲得と定着への支援】【E.退院後の生活を見据えた活動の促進】【F.生活の楽しみ・役割の継続・開発への支援】【G.退院に向けた院内多職種での共通認識の形成】【H.患者・家族と共にすすめる院外多職種との合意形成と社会資源の活用】の8つの要素から成る計36項目となった。
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