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2016 Fiscal Year Research-status Report

移動販売車が都市部高齢者の健康に与える影響

Research Project

Project/Area Number 16K20851
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

田中 健太郎  岐阜大学, 医学部, 助教 (50755832)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywords移動販売 / 高齢社会 / 買い物困難者 / 地域住民 / 健康
Outline of Annual Research Achievements

本研究は「果たして移動販売車は地域住民の健康に影響を与えているのか」という仮説を科学的に検証し、今後の高齢社会対策における新たなエビデンスの構築を目指すことを目的としている。急速な高齢化に伴い、今後、日常生活に支援が必要となる高齢者の増加が予想され、その対策が大きな課題である。特に、食料品の購入が困難な人々にとって、生命を維持する観点からも、その優先度は極めて高く、一部の地方自治体では、移動販売車の導入を通じた地域支援も行われている。しかし、これまで移動販売車に関する研究は、地理学的なアプローチによる研究が多く、公衆衛生学的なアプローチは少ない傾向にあり、海外での研究が主である。そこで、本研究では一見関係のない「移動販売車」と「地域住民の健康」を結びつけ、その関連を科学的に検証することで、今後の高齢社会対策に必要なエビデンスの確立に向けた研究を行っている。
今年度は上記研究目的のもと、中核市であるA市での研究を立案していた。また、A市の中でも高齢化率が高く、且つ移動販売車が稼働しているB地域での調査を検討していた。しかし、当該地域で運営されていた移動販売事業者が廃業に追い込まれ、研究計画自体が白紙となる状況に陥ってしまった。ただ、廃業の理由を精査すると、移動販売を担う当事者の高齢化も大きな要因となっていることが明らかとなり、生活を守る担い手自身の高齢化も、地域の大きな課題であることが明らかとなった。
一方で、地域住民や社会福祉協議会等の連携により、買い物困難地域で新たに移動販売を導入した地域があることも、フィールドワークを通じて明らかとなった。今後はフィールドをA市からC市に移し、研究を継続していく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究の根幹であった移動販売業者が廃業に追い込まれたこともあり、この1年は新たにフィールドを開拓することに、力を注いできた。その結果、新たにC市で移動販売を初めた地域があり、今後はこのC市を拠点に研究を継続すべく、現在、調査開始に向けた準備を行っているところである。

Strategy for Future Research Activity

当初予定していた研究対象地域とは異なるが、都市部での調査を継続出来るため、研究方法に大きな変更はなく、地域住民への聞き取り調査ならびにアンケート調査の実施、分析を進めていく予定である。

Causes of Carryover

研究の根幹である移動販売業者が廃業し、予定していた調査が実施出来なかった為。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度は、本来の計画通り、アンケート調査の実施ならびに分析等を行っていく予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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