2019 Fiscal Year Research-status Report
特定妊婦の子ども虐待を予防するための多職種連携に基づく子育て支援モデルの開発
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16K20853
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
内村 利恵 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (80634295)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 虐待予防 / 特定妊婦 / 保健師 / 多職種連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに実施した個別の半構成的面接調査により,保健師が支援している特定妊婦の複雑かつ多様な社会的背景等の特徴や支援内容,支援や多機関多職種との連携における課題等が明らかになった.2019年度は,特定妊婦の子ども虐待を予防するための多職種連携の実態を明らかにし,支援に影響する要因・アウトカム他を検討することを目的とした無記名自記式質問紙調査の実施に向け,これまでの研究で得た知見を統合して作成した質問紙(案)について,特定妊婦の支援を実践する専門職への予備調査で得られた意見を踏まえて,完成させた.質問紙の項目を再検討できたため,調査の準備はより洗練されたが,質問紙の再構成や所属機関の倫理審査委員会の承認に時間を要したこと,加えて,感染症の発生等を踏まえ,調査対象である保健師への調査に伴う負担を考慮し,年度内の調査実施を見合わせるに至ったが,今後,速やかに調査を実施できる体制は整えている. また,平行して,保健師が活用できる「特定妊婦の子ども虐待を予防するための多職種連携に基づく子育て支援モデル(案)」の検討を進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の想定より教育に関わるエフォートが増したことなどにより,計画通りに研究を進めるための時間が確保できなかった.しかし,予備調査を実施したことにより,特定妊婦への支援を実践する専門職の意見を踏まえて,質問紙の項目を検討できたため,調査の準備はより洗練されたと考える.加えて,感染症の発生等を踏まえ,調査対象である保健師への調査に伴う負担を考慮し,年度内の調査実施を見合わせるに至ったため.
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Strategy for Future Research Activity |
無記名自記式質問紙調査を実施し,収集したデータを統計学的に解析する.また,特定妊婦の子ども虐待を予防するための多職種連携に基づく子育て支援モデルを作成し,研究成果は学術雑誌等において発表することで社会に還元する予定である.
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Causes of Carryover |
研究計画を変更し,無記名自記式質問紙調査の発送を次年度に延期したことに伴い,郵送料およびデータ入力補助のための人件費他は,次年度に使用する予定である.また,次年度は最終年度であるため,研究成果を発表するための費用に使用する予定である.
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