2018 Fiscal Year Research-status Report
子育て世代に着目した生活習慣病予防のための健康生活支援モデルの開発
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16K20854
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
小出 恵子 四天王寺大学, 教育学部, 講師 (40550215)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 保健師 / 生活習慣 / 青年期・壮年期 / 就労者 / 独身男性 / 学習支援教材 / 生活史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、20~30歳代の就労している独身男性がどのような考え方にもとづき食事、運動、睡眠・休養といった生活習慣を実践しているのか、生活習慣を規定する認識を明らかにし、彼らの健康生活習慣への関心を高めるために、産業・行政の保健師等が 活用可能な学習支援教材を開発することである。 平成30年度は、子育て世代である就労独身男性の生活習慣を規定する認識を質的記述的分析により明らかにした。その結果、彼らの生活習慣は自分の役割を適切に果たす、または仕事からのストレス軽減を図るための〈仕事への備え志向〉にもとづいて実践されており、その生活習慣は健康的なものと不健康なものに分けられた。これらについては、学会発表を行い、論文化の準備を進めている。 次にこれらの結果と健康に関心の低い子育て世代の特徴をふまえ、学習支援教材の内容について研究協力者とディスカッションを行い、生活習慣病の服薬治療歴が就労者を対象に、子育て世代から現在までの生活状況等のプロセスを示す媒体を作成することとした。そのため、40歳以上の就労者のうち生活習慣病の服薬治療歴のある者を対象に、個別インタビューと過去の健康診断のデータをもとに、服薬治療に至る仕事や生活状況、健診結果等の背景プロセスの明確化に取り組んでいる。現在、2事例の個別インタビューと過去の健康診断の結果の収集ができており、支援教材(案)の作成に向けて、データを分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
子育て世代の男性を対象にフォーカスグループを実施したため、リッチなデータが得られず、分析に時間を要したため、研究期間を1年延長した。既にフォーカスグループの分析は終えており、支援教材の開発に向けて、フィールドを確保し、データ収集にも取り組んでいるため、進捗状況はおおむね順調と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
子育て世代を対象とした健康生活習慣の支援教材の開発に向けては、研究協力者と定期的にディスカッションを行うことによって、確実に研究を進める。支援教材にどのような内容を示すことが、健康への関心が低い子育て世代の関心を高めることにつながるのか、研究協力者と検討をすすめ、教材(案)を作成する。教材(案)ができた段階で、子育て世代に保健指導を行っている保健師の意見を収集し、完成版を作成する。フォーカスグループの結果についても、論文化を進める。
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Causes of Carryover |
子育て世代を対象とした健康生活習慣の学習支援教材の開発に向けては、研究協力者と定期的にディスカッションを行うことによって、確実に研究を進める。研究協力者とは、どのような内容を示すことが、健康への関心が低い子育て世代の関心を高めることにつながるのか検討するとともに、教材(案)を作成する。教材(案)ができた段階で、子育て世代に保健指導を行っている保健師の意見を収集し、完成版を作成する。フォーカスグループの結果についても、論文化を進める。
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Research Products
(2 results)