2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K20869
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Research Institution | St. Mary's College |
Principal Investigator |
鬼丸 美紀 聖マリア学院大学, 看護学部, 助手 (70580728)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ヘルスリテラシー / 服薬管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域高齢者のヘルスリテラシーと服薬管理状況との関連性を明らかにすることにより、高齢者の服薬管理能力を向上させるための具体的方法について検討することである。 申請者が2014年に行った調査では、65歳以上の女性では、ヘルスリテラシーの得点が高い者に薬の自己中断・自己判断による服薬量の変更を経験したものが多いという結果を得た。しかし、この調査では対象者の疾患や通院状況、自己中断した薬の種類まで特定に至らなかったため、服薬管理に影響を及ぼす要因をより詳細に加え、再検討を行う必要がある。 本研究では、ヘルスリテラシーと服薬管理状況との関連性を、地域の高齢者事業参加者を対象とした質問紙調査を行うことにより検討する。この結果は高齢者のヘルスリテラシーの実態として分析し、服薬管理状況との関連性ではヘルスリテラシー尺度の3つの下位尺度「機能的ヘルスリテラシー」「批判的ヘルスリテラシー」、「伝達的ヘルスリテラシー」各々の得点との関係を分析する予定である。 本年度は服薬管理に影響を及ぼす要因を詳細に含む質問用紙の作成に取り組んだ。服薬管理に関する質問用紙は「常用薬の有無」「薬に対する知識」、「薬に関する情報の獲得手段」、「自己判断に影響を及ぼす要因」、「服薬管理に対する意識」から構成される予定であり、文献検討により、それぞれの具体的質問項目を抽出した。現在、質問用紙のレイアウトを整え、倫理審査に向けての準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問紙用紙の作成、及び分析方法の検討に時間が要した為、質問紙調査実施の予定期間より遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の予定は、①所属機関の研究倫理審査委員会の承認を得る。(平成29年8月まで)②質問紙調査を実施する。(平成29年9月~10月)③質問紙調査の結果の分析を行う。(平成29年11月~平成30年度2月)の3点である。
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Causes of Carryover |
モバイルPC及びプリンターが予定されていた支出より低くかった。また、記録媒体・書籍の購入がなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は解析ソフト、文献、記録媒体の購入、質問紙用紙の印刷等に支出が見込まれる。
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