2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analyzing of microbiome of a poor understanding group 'Ktedonobacteria' with Actinomycetes-Like Morphology and exploration of new bioactive compounds from the group.
Project/Area Number |
16K20903
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
矢部 修平 東北大学, 農学研究科, 准教授 (60564838)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | クテドノバクテリア |
Outline of Annual Research Achievements |
創薬微生物資源「放線菌」からの新しい抗生物質の創出が急減するなか、我々は「クテドノバクテリア(綱)」が、共通して放線菌様形態を示し、二次代謝産物生合成遺伝子群を複数有して種々の生物活性を示すなど「放線菌」様の有益な特徴を持つ菌群であることを見出した。本研究ではクテドノバクテリア綱に属する細菌の分離と系統分類、棲息環境の解明や生理活性物質の探索に取り組んだ。 平成28年度までに本菌群の棲息環境を分子生態解析により調べ、森林土壌などの身近な環境に存在比は低いながらも多様に棲息している事が明らかとなった。また本菌群が微好気環境で生育することに着目し、分離培地にアジ化ナトリウムを含ませることで、半選択的に分離できることを見出した。さらにインドネシアの水田土壌から分離され未分類であったS27株の系統分類学的特徴を明らかとし、新たに新属・新種Dictyobacter aurantiacusを創設した。 平成29年度は火山地帯や群馬県「湯の丸」山に棲息する「天狗の麦飯」と呼ばれる微生物塊から分離した。なお「天狗の麦飯」は昔修験者が飢餓の際に食していたとされている。獲得した新規クテドノバクテリアの系統分類学的解析を終え、現在1新属、6新種を提唱準備中である。またクテドノバクテリアの培養物から抗菌活性を持ち新規と推定される環状リポペプチドや複数のアントラキノン系化合物が見出され現在構造解析中である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Dictyobacter aurantiacus gen. nov., sp. nov., a member of the family Ktedonobacteraceae, isolated from soil, and emended description of the genus Thermosporothrix2017
Author(s)
Shuhei Yabe, Yasuteru Sakai, Keistsu Abe, Akira Yokota, Akira Take, Atsuko Matsumoto, Arwan Sugiharto, Dwiningsih Susilowati, Moriyuki Hamada, Kazuhide Nara, I Made Sudiana, Shigeto Otsuka
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Journal Title
International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology
Volume: 67
Pages: 2615-2621
DOI
Peer Reviewed
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