2017 Fiscal Year Research-status Report
18世紀イギリス経済思想における戦争論―バーク、スミス、タッカーを中心に
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16K20978
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
佐藤 空 東洋大学, 経済学部, 講師 (60749307)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | エドマンド・バーク / アダム・スミス / ジョサイア・タッカー / 「貿易の嫉妬」 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は4月から10月にかけて単著("Edmund Burke as Historian: War, Order and Civilisation")の出版に向けた作業を実施し11月に公刊するに至った。また、6月には単著に関する研究会報告を実施した(バーク研究会@東洋大学)。3月から6月には共著(『バーク読本―<保守主義の父>再考のために』)のために執筆した2つの論文の校正作業を実施し、こちらも9月に公刊された。さらに8月には渡英してロンドンの英国図書館とノーサンプトンシャー文書館で18世紀イギリス政治史・思想史に関する史料調査を実施した。10月以降においては現在執筆中の英語論文に関する研究を進めるとともに、同論文に関する報告を研究会(Political Economy Tokyo Seminar @東京大学)にて実施した。また、3月には英文書評("The enduring Japanese business culutre and gender inequality")を執筆し公刊した。以上のような研究実績は本研究プロジェクトが目標とする研究成果をすでに部分的に含むものである。すなわち、18世紀イギリスの政治家・思想家エドマンド・バークをアダム・スミスやジョサイア・タッカーを含む同時代人と比較することで、彼らの政治思想・経済思想の特徴を特に戦争論との関連で明確に浮かび上がらせることに成功しつつあるといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度に公刊した著書と論文はすでに本プロジェクトが目的とする研究成果を部分的に含んだものとなっているが、さらに研究を進めることでより重要な成果を出せるように努めたい。
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Strategy for Future Research Activity |
現在執筆中の論文の公刊を目標とするとともに、追加的な海外での資料調査や国内外での研究報告を実施しながら研究のさらなる進展を目指したい。
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Causes of Carryover |
文献等の購入において購入金額の調整が一部、計画と合わない状況が生じたため。
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Research Products
(5 results)