2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of Learning Japanese, Korean and Chinese
Project/Area Number |
16K20984
|
Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
齊藤 良子 国士舘大学, 政経学部, 講師 (50727055)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 外国語教育 / 外国語学習動機 / 日本語教育 / 韓国語教育 / 中国語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では日本の韓国語学習者及び中国語学習者、韓国及び中国、台湾の日本語学習それぞれの言語学習経験が学習者に与える影響を明らかにすることを目的としている。従来の研究では、学習者の態度(動機・ビリーフ・ストラテジー等)や外的要因がどのように学習に影響するかについての研究が中心であった。しかし、代表者の韓国語学習者を対象とした小規模調査をもとにした研究から、語学学習経験も学習者に影響を与えていることが明らかにされている。本研究では、研究対象を韓国語学習者から日本語学習者、中国語学習者に広げ、外国語学習の与える影響について大規模調査を実施し、明らかにするものである。そのため本研究が外国語教育分野の研究の発展に貢献しているという意味で重要であるといえるだろう。本研究では学習の影響を明らかにするために、アンケート調査を実施した。調査内容は目標言語使用地域、母語話者、目標言語そのものに対するイメージ調査と学習動機調査である。平成30年度は中国で本調査を実施し、計画していた調査を全て終えた。 また、本年度は、日本の韓国語学習者と韓国の日本語学習者がもつ目標言語話者と目標言語に対するイメージ比較やその変化についての分析を進めた。その結果、日本人韓国語学習者、韓国人日本語学習者ともに、目標言語の母語話者と目標言語に対してポジティブなイメージをもっていることが明らかになった。さらに、日本人韓国語学習者は、人のイメージは、主に韓国のアイドルやドラマといった大衆文化、言葉のイメージは、ハングル文字や発音練習を通じてイメージが形成されていることが考察された。一方で、韓国人日本語学習者は人、言葉ともに、自分自身の経験からイメージが形成されていることが推察された。この結果の一部は既に学会発表にて研究成果の発表を行ったが、未発表の部分も多いため研究成果の発表を進めていく予定である。
|
Research Products
(4 results)