2018 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical research and theory construction about co-creative arts activities of people with disability in Japan
Project/Area Number |
16K21028
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
長津 結一郎 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (00709751)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 社会包摂 / 芸術諸学 / 社会福祉学 / 障害 / 共創 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はフィールドワークを行いつつ、最終年度として成果をまとめることを意識し活動を行なった。 フィールドワークとしては、初年度より調査を行なってきた福島県猪苗代町にある「はじまりの美術館」についてのフィールドワークとインタビューを行なった。社会福祉法人が運営している美術館であるが、単に障害者芸術を支援するという場ではなく、美術館という場自体が多様な関わりを生み出すことができる媒体になっている側面を指摘することができた。本調査については、現在出版準備中の共著本で成果発表予定(採録決定)である。 また今年度から、宮崎県都城市の都城市総合文化ホールで開催されているダンスワークショップに対する調査も実施した。昨今の障害者芸術をめぐる法整備を背景として、地方の公立文化施設という場において、いかに障害のある人が芸術表現を行う場を創出することができるかという点を問題意識とし、関係者にインタビューを行なって分析を試みた。本調査については、現在出版準備中の共著本で成果発表予定(採録決定)である。 また前年度より引き続き、新聞による内容分析について、日本社会福祉学会九州地域部会で成果を発表し論文投稿準備中である。そのほか、障害のある人の表現についてのこれまで収集したデータをもとに映像やテキスト分析を行い、共創学会で発表を行なったほか、資料収集を行なった。これらの成果を総合し、障害のある人をめぐる共創的表現のあり方についての理論構築を一歩前に進めることができたといえる。
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Research Products
(7 results)