2017 Fiscal Year Annual Research Report
Whole-body muscle activity during baseball pitching exercise evaluated by positron emission tomography
Project/Area Number |
16K21053
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高田 泰史 金沢大学, 附属病院, 医員 (50749174)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 投球 / 骨格筋活動 / PET / 糖代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
大学硬式野球部とプロ野球経験者の投手10名(年齢:21.5±3.7歳,身長:175.9±3.4cm,体重:74.7±5.2 kg,BMI:24.2±1.8)を対象として,マウンド上から40球の全力投球を行った後,18F-fluorodeoxyglucose(FDG)の静脈注射を受け,さらに40球の全力投球を行った.FDG注射後60分でPET-CTを撮影した.全身73の骨格筋に関心領域を設定し,各関心領域のstandardized uptake value(SUV)を,日常生活以外の運動を制限した健常成人(年齢:28.8±3.5歳、身長:170.4±4.6cm、体重:69.6±9.9 kg、BMI:23.9±3.0)と,投球側・非投球側に分けて比較した. 結果,手指および足趾の筋群に有意な糖代謝の亢進を認めた.また,投球側のハムストリングスおよび非投球側の腸骨筋・大腿筋膜張筋・縫工筋・小殿筋に糖代謝の亢進を認めた.肩腱板筋群や体幹筋群には糖代謝の亢進を認めなかった. 投球時の全身骨格筋活動を糖代謝の観点から評価することにより,投球動作の非対称的な筋活動と,手指及び足趾の貢献度の高さを評価することができた.肩腱板筋群や体幹筋群は肩関節や体幹を安定させるために重要であるが,筋活動強度と相関する糖代謝の亢進は観察されなかった. また,同様の手法で,現役のプロ野球選手2名を対象に投球時の骨格筋活動をPETを用いて評価したところ,大学生野球投手と比較し肩腱板筋や臀部の筋群にも活動の亢進を認めた.投球パフォーマンスの高い投手においては,肩関節周囲の筋群や臀部の筋群の貢献度が高くなる可能性が示唆された.
|
Research Products
(4 results)