2018 Fiscal Year Research-status Report
IoTを支える高信頼組込みシステム向けセキュリティ脅威分析支援システム
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16K21097
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松原 豊 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (30547500)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 組込みシステム / IoT / セキュリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,前年度までの研究・開発成果をベースに進めた。サブテーマ1の脅威分析手法の開発のテーマのまとめとして,サブテーマ3の(3-1)脅威分析支援システムにおけるガイドワードデータベースの開発を推進したが,6割程度の完成度に留まっており,引き続き開発を継続する。このテーマに関連して,最新の脅威分析手法に関する研究成果や論文を調査し,本研究との位置付けを整理した。(3-3)対策手法データベースについて,調査と情報収集,及び基本設計まで完了した。対策手法データベースの構築方法として,従来は,人手による手法の整理を想定していたが,膨大な情報を正確かつ効率的に整理し,維持するためには,自動化が必要になる。また,セキュリティ対策には,製品のライフサイクル全体で1つまたは複数の手法を組み合わせて適用することが通常である。これまでは,開発段階で機能を追加することで対策をする手法に主眼を置いていたが,テスト工程におけるテスト手法を追加,改善することで,脆弱性の減少につながるケースも考慮する必要がある。そこで,組込みソフトウェアを対象としたファジングの調査,試作を実施した。引き続き,テスト手法の調査及びその性能を評価し,対策データベースの充実化に繋げたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の業務内容変更,及び研究チームに加わる大学院生の減少等,当初予期していなかった事象が発生し,研究計画に遅れが発生したため,研究期間を1年間延長する申請を行った。この延長期間において,当初の研究計画を遂行できるものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,3つのサブテーマで開発してきたデータベースを接続し,脅威分析全体の支援に関する評価を実施するため,開発作業と評価作業を推進していく。研究期間の延長により,研究実施期間を確保できるものと考えている。これらに加えて,大学院生を含む研究チームを安定的に維持するよう尽力する。
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Causes of Carryover |
国際学会における発表計画を変更したので,そのための旅費については来年度使用する予定である。その他の差額については大きな問題はないと考えている。
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