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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Analysis of the interaction between scale, human capital, research and development and patent quality in economic growth

Research Project

Project/Area Number 16K21110
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

金原 大植  神戸大学, 経済学研究科, 特別研究員(PD) (60739960)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords内生的技術進歩 / R&Dサイクル / 人口成長
Outline of Annual Research Achievements

本年度は以下の点で研究の進捗が得られた.
以前より矢野誠氏(経済産業研究所)と共に取り組んでいた,人口成長がない状況でも技術進歩が可能な循環的要因を生み出すR&D部門と定常的な人口成長の関係を分析した研究を先行研究の中に位置づけることに関するものである.まず理論的にはこの分析を可能にした設定と類似のものが,Arrow (1962)がlearning by doingによる人的資本蓄積と人口成長を同時に扱うために提示した手法と本質的に同じであることを示した.更に経済学的にはこの分析は新古典派成長理論の含意である,経済の長期的な成長率を決定するのは定常的な人口成長と技術進歩であるというものと,内生的な技術進歩は創造的破壊のような循環的要因の結果として生じるとするSchumpeter (1942)などの指摘の双方を内包し,長期的な成長を分析するためには定常的な人口成長とR&Dサイクルなどの循環的要因を持った内生的技術進歩の両方を考慮した上で,特に前者が後者にどのような影響を与えるのかに注目した分析と位置づけることを行った.また,本研究において特筆すべき視点としては,定常的な人口成長が状況次第では技術進歩によって中短期的に引き起こされる循環的な変動の原動力となる可能性を示唆したことも挙げることが出来る.これは既存の内生的成長モデルやgrowth cyclesモデルには殆ど見られない結果であり,人口成長が経済に与える影響を考えるにおいても重要であるといえる.
本研究に関してはすでに分析は完了しており,現在論文のイントロダクション部分を作成中である.

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Published: 2021-01-27  

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