2017 Fiscal Year Annual Research Report
Octreotide LAR with prednisone in patients with advanced thymoma and thymic carcinoma with uptake on 68Ga-DOTATOC
Project/Area Number |
16K21118
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永井 宏樹 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (80711605)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 胸腺腫瘍 / DOTATOC / オクトレオチド |
Outline of Annual Research Achievements |
胸腺腫瘍は稀少癌であり、化学療法における標準治療は確立されていない。本研究では左記に対する化学療法の1つであるオクトレオチド(Octreotide LAR)/プレドニゾロン(PSL)併用療法のバイオマーカー研究として68Ga-DOTATOC検査を検討した。 2016年1月から2017年9月にかけて、胸腺癌・浸潤性胸腺腫10症例に対し、治療前に68Ga-DOTATOC検査にてソマトスタチン受容体の発現度を評価し、ソマトスタチンアナログであるOctreotide LAR/PSL併用療法を行った。予定症例数は30症例であったが、稀少癌という事もあり10症例の登録に終わった。有効性については完全奏効(Complete Response)は認めず、部分奏効(Partial Response)は1症例、安定(Stable Disease)は3症例、進行(Progressive Disease)は5症例、評価不能(Not Evaluable)は1症例であり、奏効率は10%、病勢制御率は40%であった。また、安全性については特に重篤な有害事象を認めなかった。 胸腺腫瘍への68Ga-DOTATOCの集積は原発巣および転移病変に関わらず集積が認められた。一方で、Octreotide LAR/PSL併用療法の有効性とSUV(standardized uptake value)値の関連は認められなかった。病勢制御を得た症例のSUV値は4.675 (95% Confidence Interval;-0.826 to 10.176)、病勢増悪を認めた症例のSUV値は9.120 (95% Confidence Interval;4.200 to 14.040)であり、有意差を認めなかった(p=0.1974)。68Ga-DOTATOCの集積に有意差を認めた際に検討していたPCRおよび免疫染色は施行しなかった。
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