2017 Fiscal Year Research-status Report
再エネ大量導入に向けたエネルギーインフラ再構築に関する総合的研究
Project/Area Number |
16K21119
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
尾形 清一 京都大学, エネルギー科学研究科, 准教授 (60622991)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | エネルギーインフラ / 柔軟性資源 / グリッドインテグレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
再生可能エネルギー大量導入とエネルギーインフラ再構築に関する理論的課題について検討を進めている。RE大量導入を図るためには,送電網等のEI政策として,以下のような理論的な課題群が設定できる.①RE大量導入に向けたEI拡充と再構築の制度,②RE大量導入に向けたEI拡充と再構築のシステムコストの最小化策,③EI計画の立地課題と地域受容性が,本研究の枠組みとして示すことができる.①②については,REを低コストでグリットインテグレーションを可能にするような,EI制度の最適化や政策枠組みが必要となっている.また,その際に有力な方法の一つは,送電線の拡張や増強である.すでに,EU委員会では,RE導入等のために,多数の送電建設計画を始動している.しかし,ドイツ等では送配電網の建設計画の遅延が課題として認識されている.今後、送配電網の建設計画の遅延が,RE導入に向けたEI政策の長期的な重要課題と考え,上記①②に加えて③の課題についても包摂できるような理論的な考察を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
RE大量導入とエネルギーインフラ再構築に関する理論的課題等について当初予定以上に研究が進んだ。特に、これまで十分な議論がなされていなかったRE大量導入に伴う統合費用や追加費用問題に関して、技術的対策や社会的対策の両面から最適パターンについて検討を進めることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後、RE大量導入に伴う追加費用(統合費用等)のコスト最小化策に関して、モデル等を用いて分析を進める予定である。
|
Causes of Carryover |
研究の進捗が良く、現地調査や海外調査の一部を実施する必要がなかったためである。一方で研究が進展したことで、新たな課題が発見されたため、2018年度は、海外調査を複数回、実施する予定である。
|
Research Products
(7 results)