2017 Fiscal Year Annual Research Report
Developmet of blind navigation system for visually handicapped person
Project/Area Number |
16K21166
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
榎並 直子 神戸大学, 先端融合研究環, 助教 (80628925)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 視覚障碍者 / 視野計測 / ハイパースペクトルカメラ / 知覚色認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
視覚障碍者のためのブラインドナビゲーションシステムの開発を目指し、一人称カメラ、GPS、街並画像データベースを組み合わせ、画像認識をコア技術とする。具体的には次の2点を実現する。(1)自己位置と進行方向を推定し、地図と対応づけることでナビゲーションを行う。(2)信号機や車両といった周辺環境の認識を行い、ユーザを音声などで誘導する。平成29年度は、視覚障碍者への適切なナビゲーションのための、視覚障碍者の歩行時と下視野計測とハイパースペクトルカメラを用いた知覚色認識について研究を行った。実施した研究内容を以下に述べる。a)歩行時の視覚障碍者、ここでは視野狭窄者を対象として歩行時の下視野計測を大規模可視化装置をもちいて計測した。適切なナビゲーションのためにはどのような情報が必要であるのか、また、どのようなナビゲーション方法が適切であるのかを検討するために、大規模可視化装置を用いて歩行者の下視野を計測するシステムを開発した。既存の計測手法は着席時の計測に限られたが、本システムは歩行時の視野計測を安全に実現した。また、実際に視覚障碍者を被験者とした実証実験を行い、歩行時の下視野を計測可能であることを確認した。b)信号機の信号色の認識や周辺物体の知覚色認識のために、ハイパースペクトルカメラを用いて物体色のスペクトルをメトリックラーニングを用いて学習し、知覚色認識を試みた。これにより、通常のRGBカメラでは認識が困難の物体色の認識を可能とした。
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