2017 Fiscal Year Research-status Report
脱メチル化酵素LSD1をターゲットとした新規分子標的治療薬の開発と応用
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16K21292
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
速水 晋也 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (00468290)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | LSD1 / 脱メチル化酵素 |
Outline of Annual Research Achievements |
<免疫組織学的検討> 本年度は昨年までに施行した免疫組織学的検討に追加し、術後経過が5年を超えた、2012年度までの62例の肝細胞癌手術検体を用いて免疫組織学的検討を行った。1次抗体はこれまで同様abcam社のAnti-KDM1/LSD1 antibody-ChIP grade (rabbit polyclonal, Cat#ab17721) を使用した。染色強度と割合のscoringに関してもこれまで同様に決定し、当科で作成しているdatabaseと突合して検討し、統計ソフトとしてJMP ver.12を用いて多変量解析を行い、LSD1の発現量と関わる因子を同定した。当科で作成しているdatabaseは患者因子・背景肝因子・腫瘍因子ならびに手術時のdata・追加治療・予後調査を包含しており、多岐にわたる解析を施行しえた。LSD1の高発現群では、5年全生存率・無再発生存率両者において、低発現群と比較して著明に予後不良であった。さらに多変量解析において、LSD1高発現は5年全生存率・無再発生存率において独立した予後不良因子であった。今回肝細胞癌におけるLSD1の臨床的寄与を検討することができた。LSD1阻害剤を使用する際の、最も適切な使用条件(術前neo-adjuvant化学療法として、あるいは術後補助化学療法として、また再発high risk群への使用など)を検討することができると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
LSD1の臨床病理学的解析を行うことができ、一定の結果を示すことができたため、順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は当研究室で保管している肝(細胞)癌細胞株(HepG2・Hep3B・Huh7・Huh1・PLC/PRF/5・HLE・HLF)を用いて、機能解析を行っていく予定である。
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